歯のコラム column

免疫力とお口の中の関係

2025.01.12

健康について

こんにちは。仙台市若林区新寺の予防管理型歯科医院のほんま歯科の歯科衛生士Kです。
最近日ごとに寒くなってきました。体調管理は皆さん大丈夫でしょうか?
私も仕事柄常に体調管理をしっかりしています。
コマーシャルやインターネット、マスコミで風邪やインフルエンザの流行の兆しで「免疫力」とよく聞きますね。
今回は、免疫力とお口の中の関係についてお話しします。

免疫力とお口の中の関係

「免疫力」とは、体の外部から侵入してくるウイルスや細菌に対して免疫細胞と呼ばれる特殊な組織が「自分の体と組成が同じもの」と「そうでないもの」を区別して、その「抗原」となるウイルスや細菌に対して
「抗体」といわれる抵抗する物質を分泌させて、その「抗原」を排除し攻撃を加えます。
(簡単に言うと、体がウイルスや細菌の病原体に対して抵抗する力のことです。)

風邪などで発熱するのも、こうしたウイルスという「抗原」に対して「抗体」が激しく戦っているからなのです。免疫力が低下すると感染症にかかりやすく重症化することもあります。

免疫力の低下の原因
①加齢
②生活環境、生活習慣の乱れ
③ストレス
④栄養状態の悪化

それに加えて、腸内環境、お口の中の環境状態の悪化も免疫力に大きく関わっていることが分かってきています。

お口は、細菌や有害物質の入り口でもあり、体内へ侵入するバリアの役割も持っています。
唾液の量が減少したり、お口の中のバランスが崩れると、お口の中の粘膜のバリア機能が欠如してしまいます。
唾液は、ウイルスや細菌を防御して、お口の中の汚れも洗い流してくれます。お口の中が不衛生になり細菌が増えると細菌の生み出す物質が粘膜の防御機能を破壊します。
ご高齢で、飲み込む力の弱い方は、唾液に混ざった細菌が肺に入り肺炎を起こすこともあります。(誤嚥性肺炎)

虫歯や歯周病を予防するだけでなく、インフルエンザや肺炎、感染症のリスクを減らすためにも、お口の中のケアは大切です。

 

免疫力とお口の中の関係

●歯周病が及ぼす影響
過去のコラムにも掲載したように、歯周病は感染症で、全身の病気との関連性があります。
(糖尿病・心臓病・脳梗塞・誤嚥性肺炎等)
特に糖尿病との関連は深く、糖尿病が進行するにつれて免疫力が低下するため、歯周病をコントロールすることは重要です。
歯周病の治療をして糖尿病が改善した例は多く報告されています。
当院でも患者さんで実際に改善しています。

●お口の中の環境を整えて免疫力アップ
歯垢(歯の表面のヌメヌメ汚れ)や舌苔(舌の汚れ)を除去。細菌を減らすことで免疫機能が活発化します。
お口の中が汚れている状態は、敵(細菌)が多すぎて免疫機能が追いつかない状態に陥ります。こうなると、ばい菌がお口の中から体の中へ入り放題になります!!
みなさん、自分の歯を舌でなぞってみてぬるぬるしていませんか?または舌の表面が真っ白くなっていませんか?
それは歯垢や舌苔がついている証拠です!!
お口の中の細菌の数は便よりも多いと言われています!
そんな状態を想像してみてください!
今すぐにでもきっとお口の掃除をしたくなるはずです。
(自分では取り切れないくらい硬くなったものは我々プロにお任せください)

●免疫力を高めるには
バランスの良い食事をすることが大切です。
体を動かしてストレスをためずに、十分に休むことも大切です。

病気に負けないための体作り!
まずは、身近なお口の中のケアから始めましょう。
お口の健康が全身への健康につながります。
免疫アップのためにぜひ定期的に歯科医院に通いましょう。
ほんま歯科は予防管理型歯科医院として皆さんの全身の健康に関わっていきます!
ぜひ歯医者に通って健康な体を維持しましょう!!

 

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