歯のコラム column
何歳から歯磨きを始めるべき?子どものお口のケアはいつから?
2025.07.08
健康についてこんにちは、仙台市若林区新寺の予防歯科管理型歯科、ほんま歯科です。今日は子育て中の親御さんからよく聞かれる質問、「歯磨きって何歳から始めたらいいの?」というテーマでお話ししたいと思います。
歯が生える前からお口のケアは始まっている
実は、お口のケアは**「歯が生える前」**からスタートするのが理想です。
生後3~4か月頃から、赤ちゃんはよだれが増えたり、口にいろいろなものを入れたりするようになります。
この時期にガーゼなどで歯ぐきを優しく拭いてあげると、お口の中の清潔が保てるだけでなく、将来の歯磨き習慣の“練習”にもなります。
この「ガーゼ磨き」は、赤ちゃんとのスキンシップにもなり、歯が生え始めたときに嫌がられにくくなるのでとても大切です。

歯が生えたら歯ブラシの出番
一般的に、赤ちゃんの最初の乳歯(下の前歯2本)は生後6〜9か月ごろに生えてきます。
このタイミングが「歯ブラシを使ったケアのスタートライン」です。
ただし、最初は“歯を磨く”というよりも、「歯ブラシに慣れさせる」ことが目的です。
赤ちゃん用の小さなヘッドの歯ブラシで、1日に1回、優しく磨いてあげましょう。無理に口を開けさせたり、時間をかけすぎたりすると、歯磨きが「イヤな時間」になってしまうので、短時間で楽しく終わらせるのがコツです。

仕上げ磨きはいつまで必要?
乳歯が生えそろうのは2歳半〜3歳ごろ。この頃には、子ども自身が歯ブラシを持って磨く練習も始めましょう。
ただし、自分できちんと磨けるようになるにはまだ時間がかかります。歯の細かい部分や奥歯までは届きにくいので、少なくとも小学校低学年までは保護者の「仕上げ磨き」が必要です。
特に6歳前後で生えてくる「第一大臼歯(6歳臼歯)」は、虫歯になりやすいので注意が必要です。この歯は大きくて溝が深く、生えてきたばかりの頃はまだ柔らかいため、毎日の仕上げ磨きが重要になります。
歯磨き習慣を楽しく続ける工夫
小さな子どもにとって、歯磨きは“面倒”だったり“怖い”と感じることもあります。
毎日の歯磨きを習慣にするには、次のような工夫が役立ちます:
• 歯磨きの歌や絵本を使う
• お気に入りの歯ブラシを選ばせる
• 磨けたらシールを貼ってカレンダーを作る
• テレビや動画を見せながら“ながら磨き”をする(ただし仕上げ磨きは必ず大人の手で!)
「今日はちょっと機嫌が悪いな…」という日は、全部完璧に磨かなくても大丈夫。
一番大切なのは、「毎日続けること」です。

歯医者デビューのタイミング
歯が1本でも生えたら、歯科医院でのチェックを始めましょう。
仙台市では**「1歳のお誕生日健診」**を推奨しています。
このタイミングでお口の中のチェックや、磨き方のアドバイス、フッ素塗布を受けることができます。
「歯医者さん=痛いところ」になる前に、楽しい場所として慣れてもらうことが、将来の歯の健康に大きく関わってきます。
まとめ
• 歯磨きは歯が生える前からスタート。まずはガーゼでやさしくケアを。
• 乳歯が生えたら歯ブラシに移行し、1日1回からでOK。
• 仕上げ磨きは小学校低学年まで継続しましょう。
• 歯磨きを嫌がらない工夫や、定期的な歯科健診で健康なお口を育てましょう。
お子さんの歯磨きについて不安なこと、わからないことがあれば、お気軽に当院にご相談ください。
お子さんの笑顔と健康な歯を守るお手伝いを、私たちが全力でサポートいたします!
