歯のコラム column
歯並びの理由 パート3
2022.03.11
未指定こんにちは。
歯科衛生士のKです。
令和3年11月に「歯並びの理由】(歯並びの理由パート2)についてお話ししましたが、ベロの正しい位置を覚えていただけたでしょうか?
ベロをスポットにつけるように常に意識することを心がけましょう。
ベロを「スポット」につけて、お口を閉じていても意外な落とし穴があります。
それが・・・クセです。
クセも歯並びに影響を与えます。
今回は、歯並びが悪くなる原因となるクセについてお話しします。
歯並びにとって悪いクセとはなんだと思いますか?
・ほおづえ ・うつぶせ寝
・横向き寝 ・唇をかむ
・指しゃぶり・・・・・等
このようなクセを無意識にしていませんか?
「ほおづえ」をよくしていると、手があごや歯を押しているため、アゴや歯の形が悪くなります。
「うつ伏せ寝、横向き寝」をしていると、長時間枕でアゴや歯を押しているため、アゴや歯の形が悪くなります。
「唇をかむ」前歯が内側に押されたり、上の前歯と下の前歯の間に隙間ができたりします。
「指しゃぶり」でも、上の前歯と下の前歯の間に隙間ができたりします。
このようなクセがあると歯並びはなかなかよくなりません。
歯並びによって良くないクセはなおしていきましょう。
お口の周りの筋肉トレーニングをいくら頑張ってもクセがあれば、クセが邪魔をしてなかなか歯並びが進みません。まずは、クセを無くす事で歯並びがどんどん進みやすくなります。
次に、呼吸のお話をします。
ほとんどの方が無意識にしている呼吸ですが、あなたは鼻とお口のどちらで呼吸していますか?
また、どちらで呼吸するのがいいと思いますか?
正解は・・・鼻です!!
どちらからも呼吸する事はできますが、お口と鼻にはそれぞれ別の役割があります。
・お口は、ごはんを食べたり、言葉を話すところ
・お鼻は、呼吸をするところ
鼻でごはんを食べたり、言葉を話さないように、お口で呼吸するのは間違っています。
鼻の役割とお口の役割をしっかり意識しましょう。
呼吸というと、お口をポカンとあいているようなものを思い浮かべると思いますが、実は上の唇と舌の唇が少しでも開いていたら・・・それは口呼吸です。
口呼吸をしていると、スポットに舌が付いておらずアゴの成長が遅れ歯並びを悪くしてしまいます。
それだけではなく、体中の病気の原因になる可能性もあります。
お口で呼吸をしていると、不衛生な外の空気をそのまま吸い込んでしまいます。その為に風邪や病気になりやすくなります。
鼻呼吸をすると、外の空気が体の中に入る前に鼻の中で空気の汚れやウイルスを捕まえてくれたり、冷たい空気を温めてくれます。温度と湿度の調整がされた後で外の空気が体内に入るため、体に優しい状態になってから体の中に入ります。
口呼吸を続けると・・・こんな事が起きるかもしれません。
・空気中の有害物質が直接体の中に入りやすくなるため、ウイルス に感染したりアレルギー症状のリスクにつながります。
・唾液が減りお口の中、特に前歯が乾きやすくなります。唾液はむし歯から歯を守る大切な役割があるので、だ液が少ないと虫歯菌が増え虫歯になるリスクが上がります。口臭の原因にもなります。
・お口ポカンの状態が続くと、お口周りがたるみ筋力が弱くなり歯並びが悪くなる可能性があります。
近年、お口ポカンの子どもたちが増えています。
お口を開けたままボーッとしていることありませんか?
テレビを観ているときはどうでしょう?
とにかく常にお口を閉じましょう。周りの家族の協力も必要です。
お口を開けていたら、気づいた時に閉じるように声かけをしましょう。