歯のコラム column
赤ちゃんのおはなし
2022.03.18
未指定こんにちは。衛生士のNです。
今回は、赤ちゃん(5~6ヶ月ごろ、7~8ヶ月ごろ)の歯と体の
発達や特徴、食べさせ方のポイントなどをお話していきます。
~ごっくん期~
(5~6ヵ月頃)
5~6ヶ月ごろは、なめらかにすりつぶした食べ物を、お口を閉じてゴックンと飲み込む【口唇食べ期(ゴックン期)】といいます。
この時期は歯が生える少し前の段階で、下の前歯付近の歯ぐきが膨らんでかたくなってきます。舌の動きは、主に前後運動が中心ですが、上下運動もできるようになってきます。
体の発達
.首のすわりがしっかりする
.支えていると座れる
.食べ物に興味を示す
.スプーンなどをお口に入れても、舌で押し出すことが少なくなってくる
というような特徴が挙げられます。
体とお口の中の発達がととのってきたら、離乳食開始のタイミングになります。
~食べさせ方のポイント~
体勢は、上半身を少し後ろに傾けると飲みこみやすいです。
スプーンの使い方は、スプーンで下唇をやさしくつつき、
「ごはんですよ」「おかゆですよ」と声をかけながら、スプーンを下唇にのせます。そして、唇ではさむまで待ち、スプーンからごくんと飲み込むのをかくしてから引き抜きます。
口唇を閉じて飲み込む時、上唇の形は変わらずに下唇が内側に入るので、確認してみてください。
~離乳食の形態~
最初の段階はなめらかにすりつぶしたポタージュ状で均一な舌触りが大切です。
とろみがないとむせる原因になりますので、とろみがある状態にします。
慣れてきたら、多少粒が残る程度にします。
以上が5~6ヶ月頃についてでした。
~もぐもぐ期~
(7~8か月頃)
この時期は、やわらかくして小さく刻んだ食べ物を舌で押しつぶして食べる、【舌食べ期(モグモグ期)】といいます。
7~8ヶ月ごろになると、下の前歯2本が生え始めます。前歯が生えることで、舌は前後運動と上下運動が上手にできるようになります。
また、舌の先を使って食べ物を取り込み、舌と上あごを使ってつぶしたら、舌で食べ物をひとまとめにし、飲み込むことができるようになります。
体の発達
.手の動き:7ヶ月頃では、手の全体で物をつかみ、徐々に親指、人差し 指、中指をつかえるようになっていく。8ヶ月頃では、指を伸ばして物をつかもうとしたり、なんでも口に入れたりする。
.座る:7ヶ月頃では、徐々に背をのばし、手を離せるようになる。8ヶ月頃には、上手に座れる。
というような特徴が挙げられます。
~食べさせ方のポイント~
スプーンの使い方が大切です。
下唇の上にスプーンを置いて、上唇が閉じて食べ物を取り込むまで待ちます。
唇が左右同時に伸縮し、上下の唇が閉じて薄くみえたら、食べ物を舌で押しつぶしている印です。
また食事のときはイスに座らせ、足の裏が床やイスの補助板にぴったりとつく姿勢をとりましょう。「◯◯ですよ~」と食べ物の名前をいうなど、声をかけながら楽しく食べさせましょう。
液状の食べ物は、スプーンを下唇の上に置いたら、上唇に食べ物を触れさせ、すする動きを引き出します。
スプーンはくぼみの浅い物を使いましょう。
~離乳食の形態~
舌でつぶせるような豆腐やプリン状のものが良いです。飲みこみやすいようにとろみもつけましょう。
味付けは風味付け程度にし、食べ物の素材の味を覚えさせましょう。
以上が7~8ヶ月についてです。
いかがでしたか?
今回は赤ちゃん(5~6ヶ月ごろ、7~8ヶ月ごろ)の歯と体の発達や特徴、食べさせ方のポイントをお話しました。続きは今後またお話していきます!