歯のコラム column
☆デンタルフロスの使い方☆
2022.03.05
未指定こんにちは。歯科衛生士のSです。
今回は、歯磨き指導の中でよくご質問をいただくデンタルフロスの効果的な使い方についてご紹介したいと思います。
デンタルフロスで歯垢はどれだけ除去できるの?
●歯間の歯垢除去率●
歯ブラシのみに場合・・・58%
歯ブラシ+デンタルフロスの場合・・・86%
歯と歯の間につまった食べカスをとるためにデンタルフロスを通している方もいるのではないでしょうか。
歯垢は歯と歯の間、歯の形に沿ってついています。ただ通しているだけでは、汚れを取り除ききれていないかもしれません。では、デンタルフロスをどう使えば1番効果的なのでしょうか?
これから詳しく説明していきたいと思います。
(指巻き法の使い方)
デンタルフロスにもさまざまな種類があります。
はじめにご紹介するのは、糸巻き状のタイプの使い方についてです。
フロスを引っ張り、指先からひじの長さでカットします。
それを両手の中指に巻きつけ20cmくらいの長さになったら、人差し指と親指でつまんで押さえて2cmくらいの間隔を空けてピンと糸を張ります。それを歯のすき間に優しく入れて動かします。
ポイントは・・・糸と歯の表面に沿わせて乾布摩擦をするイメージで、ゴシゴシではなく優しく動かしてください。
次に、’‘フロスをどこまで入れていいか?‘’という質問をいただく事がありますが、歯ぐきの中のポケットに少し入るまで入れましょう。
ただし、歯周ポケットに強く入れすぎないようにしてください。
優しく入れながら2〜3回こすり反対側の歯も同じように磨きましょう。その際、歯ぐきから出血する所があっても歯周病が改善してくるとおさまってきます。
次の歯間に移る時はフロスを巻き取って新しい部分を使いましょう。
同じ部分を使うと、かえってバイ菌が広がってしまいかねません。
もしもフロスが引っかかったりちぎれてしまいそうで抜けなくなってしまった場合は、片方の指からフロスをはずしてゆっくり引き抜いてください。
(ホルダー(柄)付きの使い方)
指巻きが難しいという人にはホルダー付きのフロスがおすすめです。
通し方、動かし方は同じですが、次の歯間に移る時は軽く水洗いしてください。
このように、デンタルフロスを使う時は、通すだけではなくフロスを歯の表面に擦りつけながら動かし、汚れを取り除く事が重要です。
私は、忙しい1日の中でゆっくり時間がとれる夕食後に歯ブラシとデンタルフロスを使って念入りにケアをするようにしています。
‘’どの順番で使えばいいか?‘’これもよく質問をいただきます。
フロス→歯ブラシの順に使うのがおすすめです。
すき間の汚れをしっかり取ってから歯ブラシをかけていくことで歯磨剤に含まれている薬用成分を浸透させることができます。
当院では、歯と歯の間にできる虫歯予防におすすめのフッ素加工のデンタルフロス、乳歯用におすすめのこども用フロスなど多数ご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、お待ちしております!