歯のコラム column
歯並びについて・・・パート4
2022.06.25
未指定こんにちは歯科衛生士のKです。
前回は「歯並びの理由」についてお話ししました。
呼吸する時は鼻からしていますか?
それともお口で息をしていますか?
その時のベロの位置はどこにありますか?
あご(顎)についてのお話し
あごは上と下にあります。
では、上あごの形をみていきましょう。
上あごの形は大きく分けると「三角形と「丸形」に分かれます。
どちらの上あごの形が良い歯並びになると思いますか?
理想なのは丸型
丸型に近いほど、大人になってもキレイな歯並びを保ちやすいです。
なぜかというと、いつもベロが正しい位置にあって、大人の歯(永久歯)が生えるスペースもしっかりできているからです。ベロの正しい位置については前回お話ししましたね。
ベロはできるだけスポットにつけておいてください。
一方もう1つの三角形は、大人の歯(永久歯)が生えるスペースが少ないことが多いので、歯がキレイに並びきれずガタガタの歯並びの原因になったりします。
では、どうして上あごの形が丸型と三角型の人がいるのでしょう?
ベロがスポットについていると、歯の内側と外側の力のバランスが良く、丸型になっていきます。
しかし、ベロがスポットについていないと、外側からの力だけが歯に加わるので、上あごは狭い三角型になりそのまま成長してしまいます。
お口周りの筋力バランスについても、以前お話ししましたね。
子供のうち(10歳くらい)にあごの成長が最も発達するので、日常から上あごの成長のためにベロが上あご(スポット)につけるようにしましょう。
6歳の頃の上あごの形をみれば、将来の歯並びが予想できると言われています。
良い上あごの形と良くない上あごの形の違いは、普段のベロの位置が関係すると言われています。
お口(あご)の変化
縄文人や昔の人達に比べて、現代人のお口やあごの型が変わってると思いませんか?
昔の人は四角い感じのしっかりとしたお顔の形をしている人が多かったと言われています。
それが、時代とともに少しずつあごが細くなってきています。
それはなぜでしょう?
未来人は現代人よりももっとあごが細い形になるのでしょうか?
あごが細くなっているのは、噛む回数が減ってきていることからではないかと言われています。
昔の人の食事は「かみごたえのある」
食べ物、料理が多くお口の中でよく噛んで食べていました。
鎌倉時代 2600回
戦前 1500回
現代 500回
昔の人は噛む回数が多かったので、あごが成長し自然と歯並びも綺麗になっており、親知らずもしっかりと綺麗に生えていました。
だんだんと時代が変わり、食べ物も柔らかい物が増えてきて、噛む回数も減ってきました。
噛む回数が減ると、あごが正しく成長できなくなり、歯が生えるスペースが足りなくなります。
そうなると、歯がでこぼこに生えてしまったり、親知らずが斜めに生えてしまったりします。
柔らかい食べ物ばかりではなく、固いものをよく噛んで食べるようにしましょう。
きれいな歯並びをつくる為には、上あごの成長も大事なポイントになってきます。
その為にベロの正しい位置、お食事は噛み応えのある物をよく噛んで食べるようにしましょう。