歯のコラム column

口腔筋機能療法について

2024.08.12

口腔外科

こんにちは。仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のAです。

本日は口腔筋機能療法についてお話をしたいと思います。

口腔筋機能療法という言葉をお聞きになったことはありますか?

おそらく一般的には知られていない言葉ですが、現代人においてはとても大切なことです。

何故なら、現代人は様々な筋肉が低下しているからです。

口腔筋機能療法とは、口腔内の筋肉や機能を改善することで口腔機能の異常を改善するための治療法です。この治療法は、口腔内の筋肉や機能に関する問題を持つ患者に対して行われます。口腔筋機能療法は、言語、摂食、呼吸などの口腔機能に影響を与える様々な疾患や障害に対して効果的な治療法として知られています。

 

口腔筋機能療法は、口腔内の筋肉や機能を診断し、適切な治療を行うために歯科助手、歯科衛生士や歯科医師が協力して行います。患者の症状や状態に合わせて、個々に適した治療計画が立てられます。口腔筋機能療法には、口腔内の筋肉のトレーニングやエクササイズ、口腔機能の改善を目的とした訓練などが含まれます。

 

口腔筋機能療法の目的は、口腔内の筋肉や機能の改善だけでなく、患者の生活の質を向上させることにもあります。言語障害や摂食障害、呼吸障害などの症状が改善されることで、患者の日常生活におけるコミュニケーションや食事、呼吸などの機能が向上し、生活の質が向上することが期待されます。

 

口腔筋機能療法は、幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者に対して行われます。特に幼児期に口腔筋機能療法を受けることで、正しい口腔機能を身につけることができ、将来の口腔機能の発達に影響を与えることができます。そして、口腔内の筋肉や機能に関する問題を持つ患者に対して効果的な治療法であり、口腔機能の改善や生活の質の向上に貢献する重要な治療法として位置付けられています。患者の症状や状態に合わせた適切な治療計画を立て、口腔機能の改善を目指す口腔筋機能療法は、患者の生活における様々な面での支援となることが期待されます。

ほんま歯科では、口腔筋肉のない小児へのトレーニングとして、大まかに分けると以下の3種類を主に行っています。他にも様々なトレーニングがあり、場合に合わせたトレーニングをほんま歯科では行っています。

口腔筋肉のトレーニングは、口腔筋機能療法の重要な要素の一つであり、口の周りの筋肉や舌の筋肉を強化し、口腔機能の改善を促すために行われます。以下に口腔筋肉のトレーニングについての一般的な方法やほんま歯科での演習例を示します。

 

1. 舌の筋肉トレーニング:あいうべ体操やポッピング

   - 舌の筋肉を鍛えるために、舌を上下左右に動かす運動を行います。

   - 舌を口の中で転がす運動や、口の中の特定の箇所に舌を押し当てる運動も有効です。

  口の中の特定の場所『スポット』にしっかり舌の位置を置くことで舌の筋肉の強化、

  将来歯列不正を防ぐための歯列の拡大に繋がります。

 

2. 口の周りの筋肉トレーニング:風船膨らまし、あいうべ体操など

   - 口を大きく開け閉めする運動や、口角を引き上げる運動を行います。

   - 口唇の筋肉を鍛えるために、口をふくらませたり縮めたりする運動を行います。

 

3. 咀嚼筋や舌の筋肉のトレーニング:ガムトレーニングなど

   - 咀嚼筋を強化するために、かたいものを噛む運動や、ガムを噛む運動を行います。

   - 口の中で食べ物をしっかり咀嚼することも咀嚼筋のトレーニングになります。

 ・ガムを丸めたり、丸めたガムを上あごにしっかり押し付けたりするトレーニングです。

 

口腔筋肉のトレーニングは、日常生活の中でも簡単に取り入れることができます。筋トレと同じで継続的にしっかりトレーニングを行うことで口腔機能の改善や維持への効果が期待できます。ただし、口腔筋機能療法の専門家(歯科衛生士、歯科医師、言語聴覚士など)指導のもとで適切なトレーニング方法を学ぶことが重要です。

当院では一度歯科医師の判断のもと口腔筋機能トレーニングが必要か、また、矯正歯科と共同で口腔筋機能トレーニングをするかなどを確認します。必要がある場合、マウスピース型の簡易的な矯正装置を用いて同時進行で口腔筋機能のトレーニングを行う場合もあります。

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