歯のコラム column
子どもの虫歯予防2
2024.02.14
むし歯子どもの虫歯を防ぐには
その1『正しい歯磨きの習慣をつける』~5歳から6歳になってからの歯みがき~
みなさんこんにちは。歯科衛生士のAです。前回のコラムはお楽しみいただけましたか?前回は1歳から3歳の歯みがきについてのコラムを掲載しましたね。
3~4歳ごろのお子さんは周囲の出来事への関心が高まり、好奇心が旺盛になる時期ですね。そして5~6歳になるとに精神の成長や物事への興味が増加し、仕上げ磨きを嫌がったり、乳歯も生えそろっているため、ついに大人の歯が生えてくる時期となります。今回はお子さんの成長がぐんぐん進むこの時期にどういったセルフケアが適しているのか、お話しさせていただきます!^^
<5歳~6歳の子どもの歯磨きで気を付けること>
1.永久歯が生えてくる!
5〜6歳になると、大人の歯(以下第一大臼歯)が生えてきますが、大人の歯こと第一大臼歯の萌出は保護者が気づかないことも多いです。また、第一大臼歯が生えてくることにより唾液の量が増えたり、ほかの乳歯が動き始めることで食事の食べにくさがみられたりすることがあります。そのような変化を見逃さないためにも、1日1回・時間の取れるときにしっかりとお口の中を見てあげたり、仕上げ磨きを行う習慣をなくさないようにしてあげることが大切になってきます。そして、歯医者へ定期的に通うことも忘れないように心がけましょう。
2.歯と歯の間、汚れていませんか?
歯と歯の間は子どものブラッシングでは十分に届きにくい場所でもあります。大人でもむずかしい場所で、虫歯の好発部位でもあります。そのため、ブラッシングと合わせたフロッシングが必要になります。一般的なフロスで行っても構いませんし、フロスに柄がついた「Y字フロス」もおすすめなのでぜひ使ってみてください。
3.正しい歯みがきの手順を身につけましょう!
子どもに正しい歯みがきの手順を教えてあげられていますか?正しい歯みがきの手順を身に着けることで、大人になってからの虫歯のリスクを下げることができるので、この時期の歯みがきの指導がとても重要になってきます!こちらを参考にお子さんと一緒に歯みがきしてみましょう!
①歯ブラシに少量の歯磨きペーストをつけます。5歳くらいの子どもの歯みがき粉の使用量は5mm以下で、歯みがき粉のフッ素濃度は1000ppm になります。
②歯磨き粉をお口の中全体に広げていきます。
③上下左右の歯を磨くように教えます。歯と歯茎の境目や、奥歯の裏側も忘れずに磨くようにしっかり見てあげましょう。
④歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとします。
4. 歯みがきの時間を守る
歯みがきは2分間程度行うのが理想的です。子どもが時間を守れるように、歯みがきの時間を楽しく過ごせるような方法を取り入れると良いでしょう。例えば、歌を歌いながら歯を磨く、タイマーを使って競争するなどの工夫があります。
5.定期的に歯医者に通ってブラッシングできているか確認する
5~6歳の子どもは定期的な歯科検診を受けることが重要です。歯医者は虫歯の早期発見や予防に役立ちます。定期的な検診で子どもの歯の健康状態を確認し、必要な処置やブラッシングのアドバイスを受けましょう。また、歯医者によるフッ素の塗布も虫歯予防に役立つため、定期的な歯科検診で歯医者に通いましょう!
いかがでしたか?以上が小児期の歯みがきで気を付けることになります。次は虫歯を作らないためには、歯医者でなにができるのか?についてのコラムになりますので、楽しみにしていてください!