歯のコラム column
虫歯がどのようにできるか知っていますか?
2023.10.29
むし歯こんにちは。
仙台市若林区新寺のほんま歯科です。
本日は、虫歯についてお話します。
虫歯については、過去のコラムに何回か書かれていますので、そちらも併せて是非チェックしてみてください。
虫歯はどのようにできるのか
さて、虫歯がどのようにできるかご存知ですか?
「歯磨きしないとバイ菌が虫歯をつくるんでしょ?」
「砂糖が、虫歯の菌の好物なんですよね?」
このようにバイ菌や砂糖のイメージが強いのではないでしょうか?どちらも正解です!!!
虫歯は、歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌が住み着いて、糖分(砂糖)を栄養にして酸を出します。
この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけます。
これが虫歯の始まりです。
『カイスの4つの輪』をご存じですか?
①虫歯菌(ミュータンス菌)の数や活動性
虫歯菌の活動性が高い=酸を出している状態です。ミュータンス菌は、口腔内常在菌といい、歯が生えていれば、誰の口の中にも常に存在しています。
②糖分の摂取量や取り方
食べ物の磨き残しの中の糖が虫歯菌の餌になります。糖を栄養として虫歯菌は繁殖し、歯垢(プラーク)を形成し酸を出して虫歯を作ります。
③ご自身の歯の質や唾液の質
人によって病気になりやすい人となりにくい人がいるように、虫歯にもなりやすい人となりにくい人がいます。歯の質に強い弱いがあるのです。 そのため、同じように歯みがきしたり糖分に気をつけていても、虫歯になりやすい人となりにくい人がいます。
④お口の中の酸性になっている間や歯磨きで汚れが落としきれなかった時間
上の3つの要素が重なる時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります。
さらに、虫歯は生活習慣や口腔内の環境に左右されやすいです。
虫歯になる間接的な原因とは
虫歯になる間接的な原因には以下のようなものがあります。
・唾液の量や質唾液は、歯の表面についた汚れを洗い流したり、虫歯菌の出す酸を中和します。そのため、唾液が少ない人や唾液の質が弱い人は、虫歯になりやすい傾向があります。
・生活習慣生活習慣の中でも、特に食生活は虫歯のできやすさを左右する大きな要因になります。
飴やソフトキャンディーなどを好む人やジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水などを好む人は虫歯になるリスクは高くなります。
また、食事や間食の回数や時間帯にも虫歯のリスクは左右されます。
寝ている間は唾液がほぼ出ないため、寝る前に飲み食べする人や間食の回数が多い人も虫歯のリスクは高くなります。
・歯並び・矯正歯並びが悪い場合や、矯正治療中にワイヤーなどの装置が口に入っている場合、どうしても磨きにくい部分ができてしまい、磨き残しができやすくなります。
その結果、磨き残しがある部分は虫歯になりやすくなります。
虫歯を予防する方法は
虫歯がつくられる要因は様々ありますね。
これらの条件が重なったときに、虫歯ができてしまいます。
逆に言うと、このような要因が重ならないように断ち切れば、虫歯がつくられないということです!!
どの断ち切る方法というのが、
①ご自宅でのブラッシング
②定期的な歯医者さんでのクリーニング
③メリハリのある間食の取り方
この3つが大切です!!
歯ブラシで汚れを取ることは、すぐに、虫歯を予防することへのイメージが湧くのではないでしょうか。
ご自身のお口に合った歯ブラシや歯磨きを使って汚れを落とすことは、とっても大切なことです。
ただし、お口の中の汚れは、歯ブラシで6割、歯間ブラシやフロスを使って8割〜9割程度と言われています。
その残りの1割〜2割の汚れを落とすことと、虫歯などお口の中の病気がないかチェックするために、歯医者さんの定期的なクリーニングが大切になります。
当院では、磨き残しがあるところは、歯科衛生士が歯ブラシ指導を行います。
そして、この時に歯医者さんでフッ素を塗ると、歯質の強化につながるので、おすすめです。そして、汚れだけでなく、間食の取り方も大切です。
お口の中は、安静時はアルカリ性に保たれていますが、飲み食いするたびに、酸性に傾きます。
ダラダラ食べ、ダラダラ飲みをすると、お口の中が常に酸性になり、歯が溶けやすい環境になってしまいます。1日に、1回、これだけの量を!とメリハリをつけて間食をとることが大切です。
規則正しい食生活は全身の健康と虫歯の予防には大切なことです。
さて、今回はむし歯たのつくられ方についてお話しました。
毎日のブラッシングと、定期的なクリーニング、そしてメリハリのある間食の取り方で、いつまでも健康なお口を目指していきましょう!