歯のコラム column

院内感染予防対策~パート2~

2023.10.27

当院のご紹介
院内感染予防対策~パート2~

こんにちは。

仙台市若林区新寺のほんま歯科です。

前回まで、当院の感染予防対策として『ミーレジェットウォッシャー』のお話をしました。

本日は、その続きである、感染予防対策パート2のお話です。

 

『院内感染予防対策~パート1~』はこちら

『消毒』と『滅菌』の違いについて

さて、少し振り返りですが、『ミーレジェットウォッシャー』とは、歯科治療で使用した器具の洗浄や消毒を目的に行う熱水洗浄機のことでしたね。

このミーレジェットウォッシャーで、菌が感染しない状態に不活性化していますが、ここからさらに『滅菌』が必要です。

滅菌とは、

『 有害・無害を問わず対象物に存在しているすべての微生物及びウイルスなどを殺滅(さつめつ)または除去することで、日本薬局方では「微生物の生存する確率が 100万分の1以下になること』と、定義されています。

なお、消毒は、

『 病原性微生物を、害の無い程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせたりして、毒性を無力化させること。』

 必ずしも微生物全てを殺滅あるいは完全に除去するものではない。殺菌は、病原性や有害性を有する細菌やウイルスなどの微生物を死滅させる操作のこと。と定義されています。

 日本語って難しい!と思いますが、滅菌がトップクラスだということです。

オートクレーブについて

院内感染予防対策~パート2~

さて、その滅菌ですが、歯科では、『オートクレーブ』と言われる機械を用いて滅菌を行うことが多いです。

オートクレーブについて、まずは説明します。

【オートクレーブとは】

 高圧蒸気滅菌器のことで、お口の中を見る器具たちや歯をを削るタービンやコントラなどを滅菌前、乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる種類や形状の被滅菌物を滅菌する機械のことです。

 

このオートクレーブによってC型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス、エイズウィルスなどのウィルスたちを除去します。

 目に見えないウィルスを除去できるなんて、すごい機械ですね!

さらに、滅菌器には、ヨーロッパ規格(EN13060)に基づいたランク分けがあります。

 クラスB、クラスS、クラスN

 といったランクがあり、そのうち当院では最高クラスのクラスB滅菌器を使用しています!!

 それが、「クラスBオートクレーブ Lisa」です。少し長いので、ここから先は、「Lisa」と呼びます。

Lisaは滅菌前に、バキュームと蒸気の注入を交互に繰り返し被滅菌物内部のすみずみまで蒸気を行きわたらせることができる高性能な滅菌器です。

 

当院でも毎日Lisaでの滅菌が大活躍です!

 そもそも、クラスBの滅菌器は、他のランクの滅菌器と何が違うのでしょうか?

 クラスSやクラスNの滅菌器には、メーカーによって指定された製品のみの滅菌や、裸の状態の固形物滅菌のみで、滅菌後すぐに使用しなければ清潔が保たれないなどといった制限があります。

 これに対し、クラスBサイクルだけが全ての形状の被滅菌物(固形、中空物、多孔体、一重包装、二重包装)を滅菌できるとされています。

 パックに包んだまま滅菌され、パックを開けなければその中が滅菌の状態に保たれるので、滅菌してからある程度の時間が経っても患者様に清潔なものを届けられるということです!

 上記のことが、当院に設備してあるLisaで実現できます。

 自信を持って、感染予防対策に徹底してると胸を張ることができます!!

 当院では、ほとんどの器具が、Lisaでの滅菌を行なっております。

 ※耐熱温度の関係で一部滅菌できないものもあります。

院内感染予防対策~パート2~

実は、私が歯科衛生士として勤務するにあたり、ほんま歯科を見学した際、高度な歯科医療器具の設備が携わっており、感染予防対策を徹底していたということも、こちらで働く決め手となった1つです。

ほんま歯科では、患者様がクリニックで安全に治療を受けられるように、またスタッフが安全に働けるように、日々院内感染予防対策を行なっています。安心してメインテナンス、治療に通ってくださいね♬

さて、パート1、パート2と、少し長くなりましたが、当院の感染予防対策についてお話しました。ここまで、ご愛読ありがとうございました。

 お口の悩み事がありましたら、どんな些細なことでもお気軽に、ほんま歯科にご相談ください。

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