歯のコラム column
院内感染予防対策~パート1~
2023.10.24
当院のご紹介仙台市若林区新寺のほんま歯科です。
さて、本日は、当院の感染予防対策についてお話します。
感染というと、数年前まで、猛威を奮っていたコロナウィルスが思い浮かびます。
そんなコロナウィルスも、私たちの生活に馴染んできて、今や当たり前になりつつありますね。
コロナウィルスが流行った当初は、「歯科医院が感染するリスクが最も高いので危険である」といった内容の情報を多数見かけました。
歯科治療では歯を削る、抜くなどの治療により、歯の粉塵や血液、唾液などが医療器具について、空気中に舞ったりすることで院内感染を起こすことが考えられます。
院内感染とは、歯科医院などの医療施設内で、患者様や医療従事者が病原体に感染することをいいます。
ほんま歯科には、小さなお子様からご高齢の方まで通われています。
そこで、当院では患者様への感染リスクを減らすために、様々な機械や設備を利用し、院内感染対策を行っております。今日は、その第1弾としてお話します!
歯科医院で使った器具は
どのような工程で清潔になっているのか
実際にほんま歯科で使用しているミーレジェットウォッシャー
お口の中に入れるものなので、当然、清潔で綺麗なものが1番ですよね!
私たち、スタッフも器具を扱う側として、清潔なものが1番ですし、清潔なものを患者さんに届けたいと思っています。
歯科医院によって、方法や機械は様々ですが、当院では、「ミーレジェットウォッシャー」という機械を使用しています。
ミーレジェットウォッシャーは、消毒・滅菌の世界基準である「ISO15883」に規定された「93度+5分間」という条件をクリアした、歯科治療で使用した器具の洗浄・すすぎ・消毒・乾燥を自動的に行う熱水洗浄機です。
ドイツ生まれの高性能な洗浄機を取り扱っています。血液や唾液などのたんぱく質の汚れを落とすだけでなく、熱水ですすぎを行うため、高レベルな熱湯洗浄が可能です。
高い水圧と徹底した温度管理による洗浄で、感染リスクを軽減します。感染の原因となる血液や唾液といった、たんぱく質は55℃以上の高温になると、凝固してしまいます。
一般的な食洗機は、食材などの油汚れを高温で落とす仕組みですが、歯科用器具につく汚れは主に血液などのタンパク汚れなので、熱水だけでは固まってしまい余計にこびりついてしまいます。
ミーレのジェットウォッシャーは、たんぱく質が凝固しないように、まず冷水から予備洗浄をおこない、高い水圧で確実にたんぱく質の汚れを落とします。
まずは20℃ほどの一般的な水温で予洗いしたのち、約55℃の洗浄水でタンパク質汚れや、薬品などを徹底的に洗い流します。
高圧な水流を利用して、細部までしっかり洗浄を行います。次のすすぎの工程を93℃の熱水で行います。
この時点で、HIVウイルスや肝炎ウイルスなどほとんどの菌を不活性化できるのです。
最後に乾燥を行い、完了です。
当院では、耐熱温度の関係で、すべての器具がミーレジェットウォッシャーで洗浄されるわけではないものの、おおむねの器具を洗浄しています。
患者さんへの感染配慮はもちろんですが、歯科器具の中には、先端の鋭いものなどもあるので、手洗いで汚れを落とすと、器具を手に刺してしまったりと、スタッフにも感染のリスクもあります。
このミーレジェットウォッシャーでは、自動で洗浄してくれるので、働く側としても安心です♬
ほんま歯科の多くの器具は、毎日このミーレジェットウォッシャーを使用し、しっかり洗浄、消毒されています。
いつも本間院長は、 「1人でも多くの患者様に安心して治療を受けていただきたい」
といった趣旨のお話をよくしていますが、感染予防の面ではバッチリですね!!しかし、菌が感染しない状態に不活性化していますが、ここからさらに『滅菌』が必要です。
その『滅菌』については、次回詳しくお話します。
さて、今回は院内感染予防対策パート1として、当院の設備であるミーレジェットウォッシャーについてお話しました。次のブログ更新もお楽しみに!