歯のコラム column
どうして口呼吸になるのかの原因について
2021.05.13
未指定こんにちは
若林区の歯医者「ほんま歯科」院長の本間です
前回は口呼吸の影響と原因について書きました。
今回はどうして口呼吸になるのかの原因についてさらに書きたいと思います
子供の口呼吸が発症しやすくなる原因は食事にあるのはご存じでしたか?
それも年齢別に考えていけないなんて・・・・・
以下に各年齢のポイントを書きます。
① 妊娠時
② 授乳時
③ 離乳食
④ 歩くまでの期間
⑤ 2歳―3歳
⑥ 4歳以降
① と②については第二回目で書きましたので今日はそれ以降について書きます。
※第二回目の投稿はこちらをクリックして確認してみてください。
口の機能でとても大事なのは舌の筋肉と運動機能の発達です
この筋肉と機能にとてもかかわりが深いのが授乳を含めての食事なのです。
離乳食には様々な形状があり
それは実は何か月だから○○という形状ではなく、
歯の生え方で決めるものなのです。
例えば下の前歯しか生えていなければ、舌でつぶせる柔らかさで
上の前歯も生えてくれば、歯茎でかめる程度の柔らかさにする
といった感じです。
この適切な時期に適切な形状の離乳食を食べさせることで
舌の運動機能と食事の飲み込み方が発達し、将来、口呼吸になってポカンとした顔つきになるのを予防するのです。
以下に簡単に歯年齢ごとのポイントを書きますね!
(ここでは詳細については書ききれないので、詳しくは病院で説明します)
1:歯が全くない「ごっくん期」 5-6か月
離乳食をいれたスプーンを下唇にあてて声がけしながら、赤ちゃんが自分の唇で挟み込むまで待ちましょう。はじめは、舌で押し出したりしますが、決して口の奥にスプーンを入れないのがポイントです。
2:下の前歯のみ生えてきた「もぐもぐ期」 7-8か月
食事のときは小児用の椅子に座らせて足の裏がしっかりつくようにしてください。
ごっくん期同様にスプーンを口の奥まで入れないで自分ですすってくれるまで待ちましょ
う。
3:上下4本の前歯がある「カミカミ期」 9-11か月
前歯でかじり取ることや1口量を覚える大切な時期です。舌でつぶせる形状から歯ぐきでかめる硬さにします。5mm以上の厚さが良いでしょう。
4:上下奥歯が生えはじめた「パクパク期」 12-24か月
手づかみ食べ*が始まり、食べ物を前歯でかみ切って食べる時期です。ここではしっかり手づかみ食べをさせてください。
*手づかみ食べについて
7か月頃から前歯が生えてきます。
前歯が生えてくるとまず前歯での食べ物の噛みかたを学び、奥歯が生えてくれば奥歯での噛み方を学びます。
前歯での噛み方を十分に習得できなければ、奥歯での噛み方も上手にすることができません。この一連の噛み方の発達に大事なのが手づかみ食べなのです。
人間は手と口から発達するのですが、手づかみを存分にさせることはその子の成長にとってとても大事な事なのです。汚れるから手づかみ食べをさせないという事は決してしないようにしましょう!
ちなみに手づかみ食べによってどんな訓練をしているかと申しますと
① 目で見て手でつかむ訓練(目と手の連動動作訓練)
② 手首を動かして口元に持ってくる訓練(口と手の連動動作訓練)
③ 口を開きながら手も開いて食べ物を入れようとする訓練(唇と指先の連動訓練)
④ 唇が開いて指先を使って食べ物を入れる訓練
この①から④の動作をスムーズに行う訓練をすることで、人間が人間たる所以である手を使って道具を扱う行為を獲得するのです。
ですからもう一度言います。
この時期に存分に手づかみ食べをさせてください!
5:乳歯20本生えそろった「カチカチ期」 2-3歳
ほとんどのものを噛んで食べられる時期です。口があいてくちゃくちゃ食べていたら口を閉じて奥歯で食べるように促してください。食べ物を流しこむ癖がつかないように、飲み物は食卓に置かないでください。
離乳食でよくある問題、疑問
①好き・嫌い
②食べ物をいつまでも口の中にある
については次回書きます。