歯のコラム column
離乳食でよくある問題と疑問 ①好き、嫌い ②食べ物がいつまでも口の中にある
2021.05.31
未指定こんにちは
若林区の歯医者「ほんま歯科」院長の本間です。
前回は各年齢の離乳食とお口への影響について書きました。
今回は離乳食でよくある問題と疑問
① 好き、嫌い
② 食べ物がいつまでも口の中にある
については書きたいと思います。
① 好き嫌いについて
ご飯を美味しく食べるコツは空腹であることです。当たり前すぎるかもしれませんが、「よく遊び、よく食べて、よく寝る」この規則正しい生活習慣が身についていれば、自然とおなかがすいてきます。皆さん、おなかいっぱいだったら、大好きな食べ物も「いくらデザートは別腹」といっても食べるのが大変になりませんか?
もう1つは、その子が大好きな大人と一緒に食べることです。
大人がおいしそうに食べていれば、それを見ているお子さんの脳は心地よくなり、また食べようという気持ちになります。逆を言えば、一緒に食べる大人の言動や表情で嫌いになる原因を作ることにもなりかねないのです。
だからこそ、大人の方は子供の前ではたとえ嫌いなものであっても、とてもおいしそうに食べてあげてくださいね!!
② 食べ物がいつまでも口の中にある
このことに関しては離乳食の時期と乳歯が20本生えそろったあととでは対応の仕方が変わってきます。離乳食の時期ならば、歯の生え方のステージにおいて、一歩前に戻ってみることです。1口量をきちんとわかっていないまま成長すると、噛まずに丸のみになってしまう傾向があります。一口量を知る時期は9か月から11か月頃になります。もし丸のみする傾向がありましたら、バナナくらいの硬さのものを前歯でかじり取らせる練習をしてください。
次に、乳歯が20本生えそろったあとは正しい姿勢で食べることです。正しい姿勢とは背筋が伸びて足の裏が床か台にきちんとついている(足をぶらぶらさせない)ことです。
食べ物がいつまでも口の中にあるからといって食卓に飲み物はおかないでください。飲み物を流し込んで食べる癖がつくと、余計自分でかまないで丸のみする傾向になります。しっかりよく噛めば唾液もたくさん出て飲み込めるようになります。
また、あまり噛まずに食べられる食べ物ばかりでは、かむ力が育ちませんので噛み応えのある食材も1品加えるようにしてください。さらに食材を少し大きく切ったり、硬さの違う複数の食材を混ぜることで脳にいろいろの硬さの情報が伝わり筋肉も発達しますし顎も成長します。最近、顎が成長しなくて歯が並びきれないお子さんが多いのでいろいろな硬さの食べ物をしっかり食べさせてあげてください。
次回は
子供の時の舌の筋肉について
書きますね。