歯のコラム column
免疫力を上げる腸活!!
2022.02.18
未指定まだまだ油断できない日々が続く中、私たちのからだを守ってくれるのはひとりひとりが守っている免疫力。
その底上げに積極的な腸活が欠かせません。
まずは腸内環境に直結する食の見直しを。
そもそも免疫とは何?どう働くの?
免疫力とは経験によって作られる身体の強さのことを言い、抵抗力とは持って生まれた強さ【自然免疫】のことを言います。
免疫細胞が集まるといわれる「腸」と「腸内細菌」の関係が徐々に明らかになっている。腸は食べ物を消化吸収することで栄養素を体内に取り込んでくれますが、それと同等かそれ以上に重要な役割を持つのが腸の「選別機能」。
必要なものを取り込む一方、外からやってくるウィルスや病原菌などは取り込まずに排除をしてくれます。それが腸の免疫機能です。
では腸内細菌は、なぜ腸内に棲むことが許されているのか。
腸内細菌は人間に悪さはせず、むしろ健康によい働きをしてくれるからです。しかも腸内細菌は人間の免疫機能を高める予行演習までしてくれることがわかっています。
免疫を高める予行演習とはどんな働き?
もともと人間は体の中に免疫細胞を持っていますが、胎児のころは未発達。生まれた後に外にいるさまざまな菌にさらされることで免疫機能が発達していきます。中でも影響力があるのが腸内細菌。 腸は体内にあるものの、消化管という一本の管で体外環境とつながった【内なる外の器官】。そのため外からウイルスや病原菌が入り込みやすいのですが、腸内細菌がいることで腸の免疫細胞は少しずつ教育されます。すると実際に感染源となるウィルスや菌がやってきたときに腸の選別機能がただちに働き、免疫が敵を的確に攻撃できるようになります。腸内環境は、人間にとっていわば【免疫を鍛えてくれるトレーナー】のような大事な存在。 腸内細菌がお腹の中で頑張って教育してくれるおかげで免疫機能が発達し、未然に感染を防げるようになります。
免疫を上げるには?
免疫力を上げる特別な方法は存在しません。大切なのは、日々の生活スタイルを意識すること。
食生活や暮らし方にはNK【ナチュラルキラー】細胞に影響を与えます。NK細胞は、強い攻撃力でがん細胞をも処理する力を持っていますが、その力強さと裏腹にとても繊細です。
なぜなら、加齢やストレス、自律神経のバランスの乱れなど、さまざな影響でその力を発揮できなくなるからです。つまりNK細胞の働きをそがいしないような食生活や暮らし方を身に付けることが、十分な免疫力が体に備わるということです。
免疫力はワクチンであげられる?
ワクチン接種は特定の感染症に対して免疫や抵抗力を活性化させ、感染リスクを下げる事は知られています。
免疫力アップのための大切な事
➀腸内環境を整える事
口にしたものが運ばれる腸には、常に異物侵入の危険があり、その内側の粘膜には体内の約7割の免疫細胞が存在しているからです。
➁自律神経のバランスをほどよく保つ事
自律神経には、緊張、興奮状態にあるときに働く【交換神経】とリラックスしているときに働く【副交換神経】がありますが、どちらかに偏りすぎると、免疫力に影響が出てきます。ストレスは免疫力の天敵です。
③基礎代謝を上げる
日頃から体を温める食材を意識する事や、筋肉量を減らさないようにすることが、加齢とともに下がりやすい基礎代謝を維持するコツです。