歯のコラム column

シーラントをご存じですか?

2022.06.09

未指定

こんにちは。歯科衛生士のSです。
先日は、仙台あおば祭りも3年ぶりに開催され、新緑がまぶしい季節になりましたね!

雨が続いているので、そろそろ梅雨に入りそうですね。
今回は、お子様の歯の受診で通院されている保護者の方々から、 よくご質問をいただく『シーラント』についてお話をします。

2歳半になると、すべての乳歯が生えそろいます。           

親御さんにとって、絶対に子供は虫歯にさせたくないという思いを巡らせる時期でもあります。

乳歯や6歳臼歯が生えたての時は石灰化が十分になされずに、噛む面の溝が深いままの状態で萌出し、生えてくる途中では歯ぐきがかぶさっていて磨きにくく、むし歯のリスクにさらされているのを多く見ます。

そこで、むし歯になりやすい場所の予防対策としてシーラントがおすすめです。

シーラントでどのようにむし歯を予防できますか?

シーラントとは正式名称はフィッシャーシーラントといい、むし歯になりやすい歯の溝を                   フッ素含有の樹脂でコーティングするむし歯予防の方法です。

どの歯が対象になりますか?

対象となるのは・・・

1.乳歯の奥歯
2.永久歯の第一大臼歯              

(場合によっては第二大臼歯)
3.癒合歯の溝

むし歯になりやすい奥歯の溝を接着力のある樹脂で埋めるのですが、 この樹脂はむし歯になってしまった歯を治療する時に削って詰める樹脂と同類のレジンという材料でできています。

溝をきちんと埋めていれば、新しいむし歯を防げるという考えで普及し始めました。また、シーラントの中にはフッ素が入っていて徐々に歯の中に浸透するような仕組みになっています。

6歳臼歯は、5~6歳の時に生えてくるので、保護者の方が仕上げ磨きの時にお口の中をよく見てあげて、あたまの部分が全て出てきて噛み合わせの溝の部分がすべて見えるようになった時がシーラントの処置に適しています。

歯は削りますか?

削りません。

歯の形を大きく変えたり、噛み合わせのバランスを変えてしまうことはしません。

処置前と全く変わらない自然な状態でいられます。

シーラントは何歳までやればいいの?

乳歯の奥歯は、1人で治療台に座る事ができ協力的になる頃、また6歳臼歯(第一大臼歯)は、歯が十分に石灰化するまでの12歳前後、第二大臼歯が報告する13歳頃までに行うと良いでしょう。

保険適用ですか?

保険の適用の範囲については、初期のむし歯と診断された乳歯、もしくは生えたての永久歯です。

どのように詰めるのですか?

1.詰める場所の歯垢などをブラシでしっかり磨いて清掃します。
2.接着材を塗布して、乾燥させます。
3.流動性のあるシーラント材を塗布し、光を10~20秒当てて固めれば完了です。

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