歯のコラム column

子どもの歯並び・・・パート6

2022.09.08

未指定

こんにちは歯科衛生士のKです。

「こどもの歯並び」

 これまでの復習からしていきたいと思います。

 

・ベロの正しい位置のことをなんと言いましたか?       

  答え:ベロのスポット 

・どうしてお口で呼吸をするといけないの?

        答え:病気になりやすい/虫歯になりやすい/歯並びが悪くなる

・あまり噛まないで食べるとどうしてよくないの?

        答え:顎が発達しなくなり歯が生えるスペースがなくなるから

食生活の変化

今回は食生活の変化と健康についてです。

歯並びが悪い人が増えているのは、発展途上国と先進国のどちらだと思いますか?

答えは(先進国)です。

日本は町もきれいで、お店がたくさんあり便利で、歯医者もたくさんあります。

でも、世界から見て(外国の人と比べると)日本人の歯並びは良くない。

虫歯の人も多いのです。

日本でも昔の人は歯並びも良く、虫歯も少なかったそうです。

その原因の一つが、食べ物の変化です。

食の欧米化が原因です。もちろん欧米の食事がすべて悪いわけではありません。

昔の人に比べると、歯応えのある食事(噛む回数)が減ってきているのです。

同じことは世界中で行っています。

同じ場所で生活していても、食事が変わった後の世代の人は歯並びが悪くなっています。                    虫歯の人も増えていました。

国は同じでも、都会に住む人と山の中に住む人とでは、食べ物が違う事がわかりました。

どちらに住んでいる人の方がお口にとっていいか分かりますか?

都会は便利です。便利なことと、歯や身体の健康は関係ないかもしれません。

日本も便利な国です。

でも、すぐに虫歯になってしまう可能性は十分にあります。

虫歯にならないように意識して生活をしましょう。

飲み物の恐怖

1日にとる砂糖の量(目安)

こども→約20〜25グラム

大人→約25〜30グラム

飲み物にどれだけの砂糖が入っているか知っていますか?

 

"砂糖の量"

炭酸ドリンク(ペットボトル500ml)一本には約55gの砂糖が入っています。

体に良いと思われているスポーツドリンク(ペットボトル500ml)にも、実は砂糖が約30gも入っているので、歯には良くない口腔内環境になります。

特に運動をしているお子さんは先生からスポーツドリンクを飲むように勧められることがあります。

 

今日のお話は歯にとって良くないというお話ですので運動する時は先生の指示を守るように指導してください。

さらに、砂糖が少ないと思われている果物100%のジュース(200ml)にも砂糖約15g、野菜ジュース(200ml)にも砂糖約15gが入っています。

※飲料メーカーのサイトより※

 砂糖の量が少ないと思われている飲み物でさえも、本当は砂糖がたくさん入っていることがあります。

このような飲み物を飲み続けると虫歯になる可能が高くなり歯にとってはよくありません。

出来るだけ水分補給は水やお茶を飲むことが歯の健康にとっても大切です。

噛むことの大切さ

食べ物については何回かお話ししましたか、食事中に大切な事はなんでしょう?

それは、よく噛んで食べることです。

食事中にあまり飲み物(水や、お茶でも)は飲まない方がいいのです。

昔の人は食事中にお茶を飲んでいなかったそうです。

食事中に飲み物を飲むと、食べ物を噛まずに水分で流し込んでしまいます。

そのため噛む回数が減ってしまいます。

よく噛むことで唾液も出て、虫歯に強いお口になります。

また、あごの成長にもつながります

食育

栄養バランスを考えて"何をどんな風に食べるかを考える"

これは大切な"口に入る前の食育”です。
 
一方、食べている時も同じように"どんな風に食べるか"を考えることができます
・一度にお口に入れる量を調節する

・飲み物で流し込まず、よく噛むことを意識する

当たり前のようですが、意外と忘れてしまうことが多いので、繰り返し意識するようにしましょう。

そして、年齢にあった食べ物の硬さ、食事の仕方があります。

詳しくはまた次回お話しします。

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