歯のコラム column
悪い歯並びについて
2023.05.24
未指定こんにちはほんま歯科 歯科衛生士Nです。
今回は悪い歯並びについてお話したいと思います。
歯並びも虫歯と同じように予防が大切!
多くの方々は、「不正咬合(悪い歯並び)は自然に治らないだろう、歯医者さんで治すもの」と思っているでしょう。
しかし、虫歯と同じように歯並びも予防が大切です。悪い歯並びになりそうだと感じたら、すぐにその原因を突き止め理解し、悪い習慣があればやめること、良い習慣を身につけることが大事です。
おうちでできる矯正に最適な時期は?
子どもの歯が生えそろい、大人の歯に生えかわり始める時期が歯並びの異常に気づく機会になります。
おうちでできる矯正に最適なのは3〜6歳です。
子どもの歯並びの異変にはやく気がつけば、矯正歯科に行かなくてもおうちでできる矯正で予防することができます。
その為にも、正常な歯並びと悪い歯並びの違いを知り、見分けられるようにしましょう。
歯並びの異常にはたくさんの種類がある
①叢生
歯の大きさと、歯が並ぶ顎の大きさとの不統一により、歯が並びきらず部分的に重なっている状態です。
叢生の原因は、顎の大きさに対し歯の大きさが大きくスペースが足りないことにより起こります。(全ての子どものうちの44%)
➁上顎前突
通称「出っ歯」と呼ばれている歯並びのことです 。
出っ歯にもたくさんの種類があり、原因も1つではありません。
上顎が未発達なために前歯が出っ歯に見えるケースや下顎が後退したために上顎の前歯が出っ歯に見えるケースなどさまざまです。(発症率13%)
③離開
大人の歯で歯と歯の間にすき間がある歯並びのことを離開といいます。離開は、舌や指、爪などで前歯を押し出したり、前歯と前歯の間に挟んだりする癖が原因です。(発症率12%)
④過蓋咬合
噛み合わせが深く、下の前歯が見えない状態です。しっかりと食べものを噛んでいないことが原因で歯列が発達せず、噛み合わせが深くなりすぎます。(発症率5%)
➄反対咬合
上の歯よりも下の歯が外側に出た状態のことをいいます。
遺伝や、顎の成長期や生え変わりの時期における癖が原因として考えらます。(発症率2%)
⑥位置異常
歯が正しい位置に生えない状態のことを指します。
⑦先天性の異常
生まれつき歯の数が多い過剰歯や、歯があっても生えてこない埋伏歯、生まれつき永久歯が1本以上かけている先天性欠如歯などがあります。
これらはおうちでできる矯正では治せません。欠如歯や過剰歯はとくに問題がなければそのままにしておいてもかまいません。
いかがでしたか?悪い歯並びにはたくさん種類があり、原因もさまざまです。
これらのことをふまえ、早期に発見できるようにしましょう。