歯のコラム column
レントゲンについて
2023.08.01
未指定こんにちは。
仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のWです。
今回が初めてのブログ投稿ですが、皆さんに少しでも分かりやすく歯科の知識をお届けできるよう努めて参ります!
どうぞ宜しくお願いします(^^)♪
今回はレントゲンのお話をしたいと思います。
レントゲンを撮る必要性は
皆さんは、歯医者さんでレントゲンを撮ったことはありますか?
いきなりですが、ここでクイズです!!
どうして歯医者さんでレントゲンを撮る必要があるのでしょうか?
また、レントゲンを撮ることでどんなことが分かるのでしょうか?
「本間院長、歯科衛生士さんに言われて、なんとなくレントゲンを撮影している」
「治療でレントゲンが必要なことは分かるけど、どんなことを診ているのかまでは知らないなあ」
そんな風に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から先に言います!(ブログを書く時の本間院長のモノマネです笑)
「肉眼では診ることが出来ない歯や骨の状態などに関して、レントゲンを使って確認することで、早期発見、早期治療、予防に努めるため」です!!
もっと噛み砕いた説明にすると、
「レントゲンを使うことで、肉眼で目視するより、状態を正確かつ詳細に把握できるので、必要な量のみ、むし歯を削って治療をしたり、病巣などを早期発見することで、歯を1日でも長く残せる治療方法の提案ができる」
ということです。
レントゲンは、患者さんのお口の中の状態を把握するため、正確かつ確実な治療のために、とても大切なツールの1つということが分かりましたね!!
レントゲンの種類について
歯科でのレントゲン写真には、下記4種類があります。それぞれどんな違いがあるのか説明していきます。
①パノラマエックス線写真
②デンタルエックス線写真
③CT
④セファロ
① パノラマエックス線写真
口腔周囲全体を撮影するレントゲンです。
1枚撮影するだけで、歯だけでなく、歯槽骨や顎関節、副鼻腔など多くの情報を得るこ
とができます。
② デンタルエックス線写真
パノラマエックス線写真の1部を切り取ったイメージの小さな規格のレントゲンです。
撮影範囲が狭い分、歯や歯槽骨の状態をパノラマエックス線写真よりも詳細に状態を
分析することができます。
③CT
歯、顎、骨、神経などの状態や位置を3次元で撮影するレントゲンです。
パノラマエックス線写真やデンタルエックス線写真が2次元的なレントゲンになるため
、それらよりも精密な位置や状態の分析ができます。
④セファロ
主に矯正歯科で使用するレントゲンです。
顔や頭と歯のバランスや骨格の成長を分析することができます。
ほんま歯科では、セファロ以外の3つのレントゲンが撮影可能です。当院では、初診時と前回の撮影から約1年経過した場合に、パノラマエックス線写真
を撮影しています。また、メインテナンスや治療途中で、医師から指示があった場合には、パノラマエックス線写真、デンタルエックス線写真、CTを撮影することがあります。
この中でも、パノラマエックス線が最も撮影する機会が多いため、そちらについて、もっと詳しくお伝えしていきます。
【パノラマエックス線でわかる事】
①むし歯や縁下歯石の有無やその大きさ
ご自身の歯や詰め物の下にむし歯が無いか、歯茎の中に縁下歯石が無いか、またそれらがどのくらいの大きさか確認することが出来ます。
②欠損部位は無いか、どこにあるのか
インプラントやブリッジのダミーの歯がどこにあるのか確認することが出来ます。
③歯根形態の把握、病巣の有無やその大きさ
歯根の先に病巣は無いか、あった場合、どのくらい大きさなのか確認することが出来
ます。また、歯根の形態を把握することで、正確な根の治療や縁下歯石の除去を行うことが出来ます。
④親知らずの有無や方向、位置の確認
親知らずの歯が歯茎の中に埋まっているのか、あった場合どんな方向や位置にある
のか確認できます
※親知らずに関しては、より正確に状態を把握するために、CTを併せて撮影する場
合があります。
⑤乳歯と永久歯の状態や位置関係
お子さんでもパノラマエックス線の撮影は可能です!
乳歯の場合、生え変わる予定の永久歯と乳歯の位置関係や先天的欠如の確認がで
きます。
※お子さんでも安全に撮影できますが、撮影出来る年齢には個人差があります。
また、医師の判断のもと、撮影を行うので、当院では状態把握の必要のあるお子さん
のみレントゲンを撮影しています。
⑥顎関節や歯槽骨の状態
顎関節の左右差を確認します。
歯槽骨の状態を診ることで歯周病の状態を確認します。
⑦オトガイ孔、下顎管の位置関係
親知らずの抜歯やインプラントなどの外科的な治療を行う場合に、オトガイ孔、下顎
管の位置関係を確認します。
※より正確に状態を把握するために、CTを併せて撮影する場合があります。
⑧副鼻腔の状態
上顎洞の炎症の有無や副鼻腔の左右差を確認します。
パノラマエックス線写真たった1枚で、こんな多くのことがわかるなんて、びっくりですね!!
当院では、レントゲン撮影後、本間院長がこういった情報をもとに分析し、その患者さんの現状の状態説明、治療方針や計画立てを行います。
その治療方針や計画をカウンセリング内で患者さんと一緒に共有し、ご納得して頂い
てから治療がスタートしていきます。
さて、歯科での治療や予防にかかすことのできないレントゲンですが、
「レントゲンが大切なのは理解できたけど、安全性ってどうなの?」
「レントゲンって放射線でしょ?被曝があるのじゃないの?年に1回くらいとはいえ、大丈夫なの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
歯科でのエックス線写真の被曝量は、
デンタルエックス線写真で、約0.01ミリシーベルト
パノラマエックス線写真で、約0.03ミリシーベルト
CTで、約0.1ミリシーベルト
と言われています。(※社団法人 東京都歯科医師会提供データより参照)
「あまり聞き慣れない単位で正直どれくらい安全か分かりにくい・・・」
と思いませんでしたか?私も学生時代同じことを思っていました(笑)
私たちは、日常生活でも被曝しているということをご存知ですか?
太陽や大地からの大気や食物から自然放射線が出ており、日本人1人あたりの1年
間の平均放射線量は1.5ミリシーベルトと言われています。(※社団法人 東京都歯科
医師会提供データより参照)
先程お話したレントゲンの被曝量と比較すると、歯科で撮影するレントゲンは非常に
微量あることがわかりますね!
歯科でのレントゲンは、妊婦さんにも安全と言われていますが、当院では、必要のあ
る場合のみ撮影しております。
さらに、当院では、防護用エプロンを装着してレントゲンの撮影を行うので、より安全です!常に「患者さん第一優先で安全な診療」を心がけておりますので、ご安心ください(^_^)☆
さて、今回はレントゲンについてお話しました。
みなさまの健康なお口つくりをサポートするために、今後も邁進していきます!
最後まで、お読み頂き、ありがとうございました。
次回のブログ更新も、お楽しみに!