歯のコラム column

当院で使用している炭酸ガスレーザーについて

2023.08.07

未指定

こんにちは。

仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のWです。

梅雨も明け、気温の高い日々が続いていますね(^_^;)

水分補給を忘れずに、熱中症にくれぐれもお気をつけください!

さて、今回は、当院で使用している炭酸ガスレーザーについてお話していきます。

「歯医者さんで使うレーザーってどんな時に使用するの?」

「レーザーってどんな効果があるの?」

そんな疑問にお答えしていきます(o^^o)♪

レーザーの種類は

歯科治療で用いられるレーザーは主に下記の3種類で、波長の違いにより組織に与

える影響や生体反応が違います。

 ①ネオジウムヤグレーザー(Nd:YAGレーザー)

 ②エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)

 ③炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

当院では、③炭酸ガスレーザーを常備しています。

このあと、炭酸ガスレーザーの目的や効果について詳しく説明します。

ちなみにですが、

①ネオジウムヤグレーザー(Nd:YAGレーザー)は、

軟組織の切開や軟化象牙質の除去に使用するレーザー

②エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)は、

硬組織切除、軟組織の切開、歯石の除去に使用するレーザー

です。

炭酸ガスレーザーの目的や効果

当院で使用している炭酸ガスレーザーについて

①歯肉炎、歯周炎による炎症の抑制や改善

炭酸ガスレーザーは、殺菌効果が高く、歯肉炎や歯周病で起こる歯茎の腫れや出血を抑制させます。

歯肉の腫れを抑えることで、歯肉を引き締め、歯肉の改善を期待します。

 

②口内炎による痛みの軽減

口内炎による痛みにもレーザー治療は効果的です。

患部にレーザーを照射することで、膜をつくり、刺激を遮断することで痛みを緩和し、治癒を促進させます。

 

③抜歯や外科治療後の止血効果・殺菌効果

抜歯後や外科治療では、出血が伴うため、レーザーにて止血する場合があります。

血液を炭化させ、かさぶたをつくることで止血させます。

また、照射することで、痛みの軽減や殺菌効果をもたらすことができます。

 

④歯肉の切開・治癒促進効果

歯肉が腫れて膿んでおり、その膿を出したい場合や外科での切開でレーザーを使用

することがあります。また同時に治癒促進や殺菌効果をもたらします。

 

⑤上唇小帯の切除

上唇の前歯あたりにある筋を、あえて切る処置を行う際にレーザーを使用することが

あります。止血効果があるため、出血量も少なく処置することが可能です。

さらに治癒促進効果や殺菌効果も期待できます。

 

こういった目的や効果があります。

たくさんの処置や効果が期待出来て、とても優秀な機械ですね!

さて、目的や効果については、理解できたと思いますが、どんな仕組みで行われてい

るのでしょうか?

【炭酸ガスレーザーの仕組み】

炭酸ガスレーザーのレーザー光は、水分を含んでいる組織に当てると、すぐに吸収されて、一瞬で熱エネルギーに変換できます。

その結果、出血を伴わずに除去・切開できるというのが炭酸ガスレーザーの仕組みです。

圧力をかけることなく、深部に熱が達しないので、他の部分に熱損傷を起こすことが

ありません。 このような仕組みにより、患者さんへの負担を最小限に抑えることができるのです。さらに、レーザーを照射する際は、患者さんにも保護用のメガネをかけて頂くため、安全です。

 

私は現在矯正中で、矯正器具が粘膜に当たって、しょっちゅう口内炎が出来てしまい

、その痛みに苦しんでいるのですが、実際に、炭酸ガスレーザーを照射後、痛みが軽

減し、早く完治することができました!

レーザー照射中は、ほぼ痛みもありませんでした!

※痛みの程度に関しては、個人差があります。

当院でも、外科処置後など、本間院長が必要である判断した場合、炭酸ガスレーザ

ーを使用することが多いです。少しでも早く傷口が治り、痛みが少なく過ごして頂けるよう、患者様の不安や痛みに配慮した診療を行なっております。

さて、今回は炭酸ガスレーザーについてお話しました。

ほんま歯科では、患者様に快適で安全、安心な治療を受けて頂くために今後も努めて参ります!

最後まで、お読み頂きありがとうございました。

次回のブログ更新もお楽しみに!!

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