歯のコラム column

アスパルテームのお話

2023.08.30

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アスパルテームのお話

こんにちは。

 仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のWです。

 本日は、アスパルテームのお話をします。

 アスパルテームとは何かご存知ですか?

 アミノ酸であるアスパラギン酸とフェニルアラニンから作られている甘味料の一種です。

 "砂糖に近い甘さ"で、砂糖よりも甘味が強いので、ごく少量の使用で甘みが出せるのが特長です。

アスパルテームは、1983年8月に厚生労働省(当時、厚生省)が食品添加物として安全性を評価し、日本で使用が認可されています。

 また、アメリカ、カナダ、イギリスをはじめ、世界125カ国以上でその安全性と有用性が認められ、現在、世界で6,000種類以上の製品に使用されています。

具体的な商品名で言うと・・

コーラ、カルピスソーダなどの清涼飲料水や

ジョア、ソーフールなどの乳酸菌飲料などに入っています。

 さらには、味の素が出している、「パルスイート」やブレンディの「スティックカフェオレ」、森永の「ミルクココア」など、粉末や液体としても商品化されています。

 また、アスパルテームは、その他にも、ダイエット飲料やヨーグルト、アイスクリーム、朝食用シリアルのほか、医薬品、歯磨剤、インスタントコーヒーに至るまで幅広く使われている人工甘味料です。

 歯科でも、アスパルテームは、虫歯になりにくい甘味料として知られています。

IARCによる発がん性評価分類について

アスパルテームのお話

そんなアスパルテームですが、WHOの補助機関である国際がん研究機関(以下、IARC)はアスパルテームがヒトに対して発がんの可能性がある「グループ2B」に分類されたことを発表しました。

 こんなに日常的に使われているアスパルテームが、発がん性があると聞くと、びっくりしてしまいますね。

さて、そもそも、発がん性のあるものは、どのレベルにどのようなものがあるのでしょうか?

IARCによる発がん性評価分類に基づいて、下記に書いていきます。

【グループ1】

 ヒトへの発がん性を示す十分な証拠がある。

 ◎具体的な物質

  PCB、アスベスト、たばこ、アルコール飲料、紫外線、

  太陽光、ディーゼルエンジン排ガス

【グループ2A】

 ヒトへの発がん性を示す証拠は限定的だが、動物での発がん性を示す十分な証拠がある。恐らく発がん性があると考えられる。

 ◎具体的な物質

  クレオソート(木材の防腐剤)、アクリルアミド

【グループ2B】

 ヒトの発がん性を示す証拠は限定的であり、動物での発がん性を示す十分な証拠がない。

発がん性があるかもしれないと考えられる。

 ◎具体的な物質

  コーヒー、漬物、わらび、ガソリンエンジン排ガス、超低周波磁界、

  無線周波磁界、アスパルテーム

【グループ3】

 ヒトへの発がん性を示す証拠、動物での発がん性を示す証拠ともに不十分である。

発がん性を分類できないと考えられる。

  ◎具体的な物質

  コレステロール、お茶、カフェイン、原油、サッカリン、低周波磁界、

  静電磁界

 【グループ4】

 ヒトおよび動物の発がん性研究で発がん性のない証拠がある。

恐らく発がん性がないと考えられる。

   ◎具体的な物質

   カプロラクタム(ナイロンの原料)

 そして、今回IARCは、アスパルテームを発がんの可能性があると評価し、「グループ2B」へと分類したのです。。

どれくらいの量を摂取したら発がん性があるのか・・

アスパルテームのお話

結論から言うと、

アスパルテームは、一般的な摂取量であれば安全性に大きな懸念はないとされています。

 がんの危険性特定に関するIARCの評価を受け、国連食糧農業機関(FAO)と合同食品添加物専門家会(JECFA)は、アスパルテームの1日あたりの許容摂取量の見直しを含むリスク評価演習を実施し、アスパルテームの許容可能な1日摂取量を体重1kgあたり40mgと再確認したようです。

 アスパルテーム200または300mgを含むダイエットソフトドリンクの缶で考えた場合、体重70kgの成人が1日の許容摂取量を超えるには、1日あたり9~14缶以上摂取する必要があるとのことです。

 どんなものに関してもそうですが、過剰摂取をしてしまうと、どれだけ身体に良いものでも、逆効果になってしまいますよね。

 発がん性があるときいて驚いたアスパルテームも、私たちが日常的に摂取している量であれば、安全なことがわかりました。

 実は、私も知らなかったのですが、先日の朝礼で院長がこういった報告があったと教えてくださいました。

 本間院長は、物知りで、こういった最先端の情報をシェアしてくださるので、私たちの知識のレベルアップに繋がります。

 患者様からご質問があったとき、正しい情報をお伝えできるよう日々勉強に励みたいと思います。

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