歯のコラム column
歯科医院に妊娠を伝えるべきタイミングとは?
2026.03.22
健康についてこんにちは。仙台市若林区新寺の予防管理型歯科のほんま歯科の歯科衛生士Kです。
歯医者に通院中妊娠が判明した。「歯医者さんに妊娠をいつ伝えるべきか」と悩む方は少なくありません。
この疑問について、詳しく解説していきます。
歯科医院に妊娠を伝えるべきタイミングとは?
妊娠が判明したら、できるだけ早い段階で歯科医院に伝えるのが理想的です。
妊娠は病気ではありませんが、母体の体調や、胎児への影響を考慮して、治療内容や使用する薬剤を調整する必要があるからです。
治療の途中でもすぐに伝えて
もし、すでに虫歯治療や歯周病治療などで通院している最中に妊娠がわかった場合、次回の予約時、あるいは来院時にすぐにお知らせください。治療がどの段階であっても、歯科医師は以下の点に細心の注意を払って治療計画を組み直します。
1. レントゲン撮影の是非:緊急性の高い場合を除き、基本的に妊娠中は避けるか、防護エプロンを使用して最小限にします。
2. 使用する麻酔薬・薬剤:胎児への影響が少ないとされる種類を選び、使用量も最小限に抑えます。
3. 治療時期の調整:妊娠の時期(月数)によって、治療に適した時期と、安静にすべき時期を見極めます。
4. 体調への配慮:つわりなどで体調が優れないときは、無理せず治療を延期・中断できるよう配慮します。
安定期前の「超初期」でも大丈夫
「まだ安定期に入っていないから」と報告をためらう方もいらっしゃいますが、むしろ妊娠初期はつわりなどで体調が急変しやすい時期でもあります。また、妊娠に気づくのが早いほど、歯科医院側も体調が安定している時期を選んで治療を進めることができます。安心して治療を進めるためにも、妊娠がわかった時点で隠さずに伝えましょう。
妊娠中の歯科治療はいつが最適?
妊娠期間は、大きく3つの時期に分けられ、それぞれ治療に対する注意点が異なります。
1. 妊娠初期(1〜4ヶ月頃)
• 注意点:この時期はつわりがひどくなりやすく、また胎児の器官形成が行われる大切な時期です。
• 治療方針: 体調が不安定なため、応急処置や**クリーニング(PMTC)**など、負担の少ない処置に留めます。
• 本格的な治療は原則として避けます。特に、長時間口を開けている治療や、外科的処置は避けるべきです。
• 体調が優れない日は無理せずキャンセル・延期を申し出てください。
2. 妊娠中期(5〜8ヶ月頃):治療の最適期
• 注意点:安定期に入り、つわりも治まって体調が比較的安定する時期です。
• 治療方針:本格的な治療(虫歯、歯周病、抜歯など)**を行うのに最も適した時期す。
• 治療中にお腹が大きくなることによる圧迫を避けるため、体勢に配慮し、治療時間は短めに設定します。
• この時期に歯科検診を受けて、出産に備えてお口の中を万全な状態にしておくことが推奨されます。体勢に配慮し、治療時間は短めに設定します。
3. 妊娠後期(9ヶ月頃〜)
• 注意点:出産が近づき、お腹が大きくなることで仰向けになる体勢が苦しくなりやすい時期です。
• 治療方針:
• 母体への負担を避けるため、再び応急処置が中心となります。
•長時間の治療は避け、体調に変化がないか細心の注意を払います。
•緊急を要しない治療は、産後の落ち着いた時期に延期することがほとんどです。
妊娠中に注意すべき「お口のトラブル」
妊娠中は、女性ホルモンの増加や、食生活の変化、つわりによる歯磨きの回数減少などから、お口のトラブルが起こりやすくなります。
1. 妊娠性歯肉炎
女性ホルモンは、歯周病菌を活性化させ、歯茎の炎症(歯肉炎)を起こしやすくします。これを「妊娠性歯肉炎」と呼び、出血や腫れが起こります。これは一時的なものが多いですが、放置すると本格的な歯周病に進行するリスクがあります。
2. 虫歯
つわりで食事が小分けになり、飲食の回数が増えることで、口の中が酸性に傾きやすくなり、虫歯になりやすくなります。また、つわりで歯ブラシを口に入れるのが困難になり、磨き残しが増えることも原因です。
3. 酸蝕症(さんしょくしょう)
つわりによる**「吐き戻し」**で、胃酸が口の中に逆流すると、歯が溶けてしまう「酸蝕症」のリスクが高まります。
まとめ
歯のトラブルは、放置すると出産後の子育て中に悪化し、より大変な治療が必要になる可能性があります。妊娠中にこそ、安定期を利用して治療やクリーニングをしっかりと行い、お口の健康を保つことが大切です。
「いつ伝えたら迷惑にならないか」と考える必要はありません。妊娠がわかったら、すぐに歯科医院に報告するのが、ご自身と赤ちゃんを守るための一番の方法です。
ほんま歯科では、妊婦さんの体調に最大限配慮した治療計画を立てておりますので、ご安心ください。
他に、妊娠中の食事や歯磨きについて、気になることはありますか?
【歯科衛生士監修】