歯のコラム column

口内炎について

2025.08.27

健康について

こんにちは。仙台市若林区予防管理型歯科医院 ほんま歯科の歯科衛生士Kです。皆さん、一度は口内炎ができた事がありますよね。痛いし、食事がしずらいし、違和感でお口の中が気になって集中できない事があると思います。

「私、口内炎ができやすいんです」と、おっしゃる患者様も多いです。できにくい方と何が違うのでしょうか?

 

【1】口内炎の原因

口内炎とは、粘膜にできる痛みを伴う潰瘍の一種です。口内炎ができる原因は「口腔内細菌」とも言われてますが、お口の中の様々な要因によって引き起こされることがあります。

 

①物理的な刺激

頬の内側や唇を噛んでしまうと傷ができます。傷口に細菌が繁殖して口内炎になってしまいます。被せ物や入れ歯、矯正装置や器具が、粘膜や舌にあたる刺激で口内炎ができる事もあります。

 

②免疫力の低下

ストレス、病気、抗がん剤治療で免疫が下がると口内炎ができやすくなります。

 

③ウィルス感染

単純ヘルペスウィルスに感染したため、ウィルス性の口内炎ができる場合があります。

 

④ビタミン不足

ビタミンB群が不足すると粘膜が弱くなり、ちょっとしたことで傷ができやすくなる事もあります。

口内炎について

【2】口内炎の種類

①アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)

口内炎でもっとも多くみられます

•白い浅いくぼみの炎症がある

•大きさは2〜10㎜程度

•飲食すると、しみる、痛い

 

〈対処方法〉

•お口の中を清潔にする

•疲れやストレスを溜めない

•十分な睡眠、ビタミンB群を取り入れたバランスの良い食事

•刺激のある食事は避ける

 

②カタル性口内炎

•口の中が赤く腫れる

•水疱ができる

•刺激物を食べると痛い、しみる

物理的な刺激が主な原因と言われてます。

 

〈対処方法〉

被せ物、入れ歯、矯正装置などで傷ができてしまった場合は歯科で調整が必要です。刺激物を避けて、お口の中を清潔に保ちましょう。うがい薬や口腔用の軟骨も効果的です。

 

③様々なウィルス、細菌が原因の口内炎

•複数の小さな水疱

•赤くタダレる

•激しい痛みや発熱

カビの一種のカンジダ菌や単純性ヘルペスウィルスが原因と言われてます。

【3】口内炎を早く治すには

痛いから歯磨きをしないと、お口の中で細菌が繁殖して口内炎の治りが遅くなります。起床時や食後は歯を磨きましょう。

 

①うがいをする

うがいは効果的です。殺菌、消毒効果のあるうがい薬を使用しましょう(当院でも処方します)

 

【院長推奨の8回法のうがい】

起床後→朝食前→後→昼食前→後→夕食前→後→就寝前

 

ガラガラ•ブクブク強いうがいは、粘膜を傷つけますので優しく粘膜を浸すようにしてみて下さい。

 

②歯科医院でレーザーによる治療や薬を塗ります

痛みが強い時は、レーザーをあてる事で消炎鎮痛、組織の活性化をされる効果があります。

当院でもレーザー治療を行なってます。

 

口内炎ができている時は血行が良くなると痛みが強くなる事があるので、アルコールや湯船につかったり、運動することは控えたほうが良いでしょう。

気になると思いますが、痛いところを舌や指で触らないようにしましょう。

 

お口の中は、自分で見る事ができず判断が難しいです。

治らない口内炎は、他の病気が疑われることもあります。ほとんどの口内炎は休養や栄養バランスを整えることで1〜2週間で治ることが多いです。

 

注意が必要なのは、

•2週間以上続く

•広範囲で発生してる

•何度も繰り返す、だんだん大きくなる

•発熱など他の症状もある等

気になることがございましたら、お気軽にご相談下さい。

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