歯のコラム column

口呼吸のデメリット

2024.08.29

健康について

口呼吸は口からの呼吸が主となる状態を指し、鼻呼吸と比べて口呼吸が持つリスクや影響は多岐にわたります。口呼吸が続くと、口や喉の乾燥、歯や歯ぐきの問題、睡眠時の鼾(いびき)、顎関節症、発音障害などの健康問題が引き起こされる可能性があります。口呼吸を改善するためには、その原因や症状に合わせた対策を取ることが重要です。以下に口呼吸の改善方法について詳しく説明します。

口呼吸のデメリット

【口呼吸の改善方法】

 

1. 原因の特定:口呼吸の原因を特定することが改善の第一歩です。口呼吸の原因は様々で、鼻詰まり、口腔内の異常、習慣的な口呼吸などが考えられます。口呼吸の原因を確認し、それに合わせた対策を取ることが重要です。

 

2. 鼻呼吸の促進:口呼吸を改善するためには、鼻呼吸を促進することが重要です。鼻呼吸は体にとって理想的な呼吸方法であり、口呼吸よりも鼻呼吸の方が健康に良いとされています。鼻づまりがある場合は、鼻づまりの原因を取り除くための対策を行い、鼻呼吸を促進しましょう。

 

3. 正しい姿勢の維持:口呼吸になりやすい姿勢や姿勢の悪さを改善することで口呼吸を防ぐことができます。正しい姿勢を保つことで口や顎の位置が正常に保たれ、鼻呼吸が促進されます。

 

4. 口呼吸を意識する:口呼吸が習慣化している場合、まずは口呼吸を意識することから始めましょう。日常生活の中で口を閉じて鼻呼吸を心がけることで、口呼吸を減らすことができます。

 

5. 口腔筋のトレーニング:口呼吸になりやすい口腔筋をトレーニングすることで口呼吸を改善することができます。舌の位置や口の開閉をコントロールするトレーニングを行うことで口呼吸を防ぐことができます。口がずっと開きっぱなしということを防ぐために、『あいうべ体操』という口腔筋のトレーニングを毎日10〜30回行うことで自然と口を閉じられるようになってきます。あいうべ体操はしっかり毎日行う事で効果を発揮します。

 

6. 口呼吸を引き起こす要因の改善:口呼吸を引き起こす要因を改善することも口呼吸改善の重要なポイントです。例えば、アレルギー性鼻炎や鼻ポリープなどの鼻の疾患が口呼吸を引き起こしている場合は、それらの疾患の治療を行うことで口呼吸を改善することができます。

 

口呼吸を改善するためには、日常生活の中での意識や環境改善が重要です。以下にさらなる口呼吸の改善方法をいくつか紹介いたします。

 

7. 睡眠時の対策:口呼吸が特に多いのが睡眠時です。口呼吸を防ぐために、寝る前に鼻をかみ、鼻詰まりを改善することや、寝るときに鼻を押さえながら眠ることで口呼吸を減らすことができます。また、枕の高さや寝姿勢を工夫することで、鼻呼吸を促進し口呼吸を防ぐことができます。そして、睡眠時に口を開けないために当院でおススメしているのが『口テープ』です。口唇の真ん中に縦でテープを貼り、無理やりという形にはなりますが口を閉じさせることで口呼吸を防げます。

 

8. 口腔内の保湿:口呼吸による口や喉の乾燥を防ぐために、口腔内の保湿を心がけましょう。水分をこまめに摂取することや、口腔洗浄剤や保湿スプレーを使用することで口腔内の乾燥を防ぐことができます。当院でも口の中の保湿ジェルを販売していますのでぜひ見てみてください。

 

 

口呼吸のデメリット

9. 口呼吸になりやすい環境の改善:口呼吸になりやすい環境を改善することも口呼吸の改善につながります。空気の乾燥やホコリなどが口呼吸を促進する要因となることがあるため、加湿器を使用したり、部屋の掃除をこまめに行うことで口呼吸を防ぐことができます。

 

10. 専門家の相談:口呼吸が続く場合や口呼吸による健康問題が深刻な場合は、歯科医や耳鼻咽喉科医(エント)など専門家に相談することが重要です。専門家による適切な診断や治療を受けることで口呼吸の改善が期待できます。

口呼吸のデメリット

口呼吸は健康や生活の質に影響を与える可能性があるだけでなく、幼少期から行なってしまっている場合は歯並びの原因にも大きく関わってきますので、口呼吸を改善することはとても重要です。口呼吸の原因を特定し、日常生活での意識や環境改善をしっかりと行うことで口呼吸を防ぎ、健康な呼吸状態を取り戻すことができます。口呼吸が気になる場合は、早めの対策を行うことで口呼吸の改善が期待できます。

 

<予約・お問い合わせはこちら>

月別アーカイブ