歯のコラム column

歯並びの良い子に育てよう2

こんにちは。仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のKです。前回の続きで、"癖"についてお話ししていきましょう。

 

チェック:頬杖
寝方が顔や歯列の成長発育に悪影響を与えることがあるように、頬杖も似たような問題があります。
頬杖をしていると、歯はとてもきれいに並んでいるのに、下顎が左にずれて顔が曲がっていて、咬み合わせも左にずれてしまうことがあります。
左の顎が痛いと言って来院した患者さんに頬杖の癖がないか聞いたところ、よく思い返すと、右手を顎の右下に置いている!と気づいたようでした。
無意識な癖が習慣になってしまうと、なかなか直すことが難しくなります。歯並びの悪いお母さんたちは「もっと早く知っておきたかった」と本当に残念そうに話す方が多いです。同じような経験があったのでしょう。
顔のゆがみを治そうとすると、矯正歯科治療だけではなおせないので、やはり外科的矯正治療が必要となります。また、顔のゆがみにともなって顎関節症(顎が痛くなったり口が開きにくくなったりする顎関節の病気)となることもあります。曲がっている内側の顎が問題を起こすことが多く、下顎頭(顎の関節の中に入り込んでいる下顎の先の部分)が変形したり、関節の中で座布団のような役割を担っている関節円板の位置がずれたり破れたりしてしまうのです。完全に治しきるのが難しい状態にさえなることがあります。たかが"頬杖"、されど"頬杖"なのです。
座っているときの姿勢が悪いと、頭を重く感じて頬杖をしたくなります。「正しい歯並びの基本は正しい姿勢」にあります。座っているときの姿勢も大切です。授業中や自宅学習時に、頬杖をしていないか、今一度確認してあげましょう。

歯並びの良い子に育てよう2

チェック:爪かみ
爪切りがいらないほど爪を噛んでいる子どもたちをときどき見かけます。爪かみが直接歯並びに大きな影響を与えるわけではありませんが、顎関節に悪い影響を与えることがあります。
爪かみをすると、なぜ顎関節に悪いのでしょう?
私たちは三度の食事に間食の時間を加えても、そう長い時間噛んでいるわけではありません。硬いものを噛んでいる時間となると、もっと短くなります。
顎関節は関節窩(頭の骨の下の部分のくぼみの部分)に、下顎頭(下顎の骨の先の丸くなっている部分)が入り込んだ構造になっており、その間には関節円板というクッションが入っています。ものを噛んだときには、この顎関節の特殊な構造がかなり強い力に対応していますが、噛んでいないときは、上下の歯の間には少し隙間がある状態で、顎関節にも隙間ができてリラックスした状態になっています。
でも、爪かみをしているとどうでしょう?爪はかなり硬いものです。そして、食事の時間の何倍もの時間噛んでいると思われます。となると、顎関節にかかる負担がかなり大きくなっていることが推測できます。爪かみをしている人みなが顎関節症になるわけではありませんが、悪影響であることには間違いありません。
自分で自分の顎を悪くするのは残念なことです。なぜ爪かみがいけないのか、理由を話してあげてください。理由がわかると、すぐにやめてくれることがほとんどです。

歯並びの良い子に育てよう2

まとめ:予防は治療に優る

「悪くなってから治療するのではなく、予防することが大切」
ちょっとした知識がなかったばかりに、不正咬合になり、矯正治療が必要になってしまうのはとても残念なことです。遺伝的要因はやむをえませんが、予防でお子さんを不正咬合から守ってあげてください。

<予防のポイント>
①姿勢をよくしましょう
正しい姿勢は、すべての成長発 育にとても重要です。


②口唇を閉じて、鼻呼吸しましょう
口唇を開いていると、正しい口の機能の発達が妨げられ、不正咬合になりやすくなります。虫歯や歯周病にもなりやすくなります。お子さんが何かに夢中になっているとき、口元をチェックしてみてください。


③おしゃぶりや指しゃぶりを長く続けると、不正咬合の原因となります
お子さんの気持ちを大切にしながら、やめさせる工夫をしてあげてください。


④顔の非対称をまねいてしまう癖に気をつけましょう
ときには、お子さんの顔をまっすぐ見てチェックしてください。同じ方ばかりを下にして寝たり、頬杖をついたり、片方ばかりで噛んだりしていないか、注意してあげてください。


⑤しっかり噛んで食べましょう。食事中の飲み物をやめ、自分の唾液を出して噛むことが大切です
顎の発育のためだけではなく、唾液には抗菌作用など、体を守る多くの作用があるからです。口唇を閉じて両方の奥歯で噛む、足をちゃんと床につけて姿勢を良くたべる、という基本を守りましょう。ベビーチェアをやめて、大人と同じイスに座るときには、足台を用意してあげてください。

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