歯のコラム column

痛みの少ない治療をするための工夫

2024.05.26

口腔外科

こんにちは。

仙台市若林区新寺のほんま歯科です。

今日は、ほんま歯科のこだわりについてお話します。

歯科はどうしても、『痛い』『怖い』『行きたくない』というイメージがついて回ることがあると思いますが、当院でも、それをなるべく感じないように配慮しております。

患者様が快適に治療が受けられるようできるだけ多くの、細やかな工夫を行うようにしています。

歯科では、虫歯の治療や外科などを行う際、麻酔を使うことが多いです。

その麻酔についての工夫を説明します。

 

①表面麻酔

麻酔を打つ場所にあらかじめ塗ることで、針の痛みを軽減します。表面麻酔には、いくつか種類があります。

ジェル、ゲルのようなタイプものもあれば、当院が使用しているようにテープタイプのものもあります。

テープタイプを使うことで、ジェルやゲルより流れにくく、表面麻酔の効果をしっかり発揮することができるのです。


②麻酔針

麻酔の針については、極細の針を使用しております。

当院では、2種類の針を使い分けており、麻酔が苦手な方やお子様の治療に関しては、より細いものを選んで使用しています。

痛みは個人差がありますが、この針は細く痛みを感じにくいです。

細くて、しっかりと薬液が入る太さを確保して、痛みが最小限になる工夫がなされています。本当に日本の技術革新は素晴らしいですね。

 

③浸潤麻酔カートリッジ

針同様、麻酔自体にもいくつか種類があります。

例えば、高血圧や心臓に疾患をお持ちの場合は、歯科医師の判断により、より身体に優しい麻酔を選択して使用します。

通常麻酔の中には「アドレナリン」と呼ばれる成分が含まれており、その「アドレナリン」がドキドキさせてしまったり、息苦しくなってしまったりしてしまいます。

通常であれば数分から10分程度で落ち着いてくれますが、先ほども伝えたように、基礎疾患などがある方には、「シタネスト」と呼ばれる弱目の麻酔を使用するのです。このように患者様に合ったものを選んで麻酔を行っています。

 

④伝達麻酔

下の奥歯の治療をするときに、どうしても下顎の骨は、表面が厚く堅いので、薬液が浸透しにくく、効くのに時間がかかったり、効き目が不十分だったりすることがまれにあります。

伝達麻酔は、下の奥歯に行く神経の枝の幹に近い部分(この周りには骨がないので)を麻酔することによって、より確実な麻酔の効果が期待できます。

※伝達麻酔は、歯科医師の判断により、伝達麻酔をするか判断しますので、必ずしも行うわけではありません。


⑤お声がけ・関係作り

上記は全て麻酔のための器械や手技ですが、とりわけ大事なのは、治療を受けられる患者さんに、安心していただく事、リラックスしていただく事です。

やはり緊張した状態では、痛みに敏感になります。

ですから、普段からのコミュニケーションや、説明、雰囲気作りというのが、麻酔や治療自体の痛みを最小限にする一番の事になります。患者様に快適に治療を受けていただくための1番のポイントかもしれませんね。


⑥麻酔機会を最小限にすること

もうひとつ大事なことは、上記と矛盾してしまうかも知れませんが、麻酔の機会をなるべく最小限にするということ。
麻酔自体は、無痛治療を行う上でとても重要ですが、薬である以上は、副作用が起こる可能性があります。

どうしても心臓に負担をかけて血圧が上がってしまったり、麻酔局所については、血の巡りが一時的に悪くなってしまうので、術後の治りを阻害してしまうこともあります。

また、痛みを全く感じないことによって、例えば歯を削りすぎてしまったり、歯の周りを掃除しすぎてしまう(オーバートリートメント)という要素もあります。

ですから、敢えて、麻酔を使わないで、患者さんのご様子や、反応を確認しながら慎重に施術する事もあります。

そして、その治療を行うためにどうしてその処置や麻酔が必要なのか、どのように治療を行うか、事前に患者さんに説明し、納得して頂くことも、大切なことです。

こんな事を工夫しながら、究極的な無痛治療を目指して日々治療をさせていただいております。

お伝えしたのは、ほんの一部です。

ほんま歯科では、痛みが少なく快適な治療を配慮しております。

ご不明なところは、お気軽にお声がけください。

次回のブログもお楽しみに!

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