歯のコラム column
矯正歯科治療中の歯みがきについて
2024.05.06
矯正歯科こんにちは。仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のSです。
令和5年5月8日から、新型コロナウィルス感染症の感染症法上の位置づけが「2類相当」から「5類」に移行され、マスクの着用についても場所や環境に応じて個人の判断に委ねられる事になりました。
少しずつマスクを外せるようになってきたことで、口元の美しさに注目が集まってきているのを日々実感しています。
当院でも、きれいに並んでいる歯並びや、なんでも上手に噛んでおいしく食べられる、しっかり発音しながら話すことができる、などの口腔機能を改善する目的で矯正歯科の装置をつけて治療されている患者様も増えてきています。
固定式の歯科矯正装置を装着すると、歯ブラシの毛先は装置やワイヤーによって歯面に届きにくく、唾液の流れが悪くなれば自浄作用も低下します。このような状況下で、むし歯や歯周病を予防することはとても大切です。
今回は、矯正歯科治療中の歯みがきについてお話ししていきたいと思います。
1.通常つかう歯ブラシの選び方
① 形
スクエア型でヘッド部分のつま先からかかとが一直線。(当院で歯みがき指導の際にオススメしている形と同じです)
② 毛のかたさ
基本は、ふつうのかたさをオススメします。歯並びを動かす力で痛みを感じる場合は、やわらかめでもいいでしょう。
③ 毛先の形態
基本はコシがあるラウンド毛、歯肉炎があり腫れている場合は極細毛、細部の清掃に適しているのがテーパー毛。
2.矯正用の歯ブラシについて
① 刷掃面のカットが山型になっている歯ブラシ
小刻みに動かすとワイヤーの下にも毛先が届きやすい
② 中央列の毛が短く凹型の歯ブラシ
舌側矯正にもオススメ
③ 2列歯ブラシ
狭い部分に届きやすい
3.歯ブラシ以外の補助清掃用具
① ワンタフトブラシ
萌出途中の奥歯に届きやすい
② 歯間ブラシ
ブラシの太さの違いがあり、歯の移動による隙間に対応しやすい。
外食時に時間がなくてもブラケットとブラケットの間に挟まった汚れをすみやかに除去できる。
矯正歯科専門医で処方された歯ブラシの使い方についても、持参していただければ使い方のアドバイスも行いますのでお気軽にご相談ください。