歯のコラム column

歯磨き粉の適切な使い方ってご存じですか?

2021.08.10

未指定

こんにちは 

若林区の歯医者「ほんま歯科」院長の本間です。

前回はお口の健康と新型コロナウイルス感染のリスク

について書きました。

 

今回は

歯磨粉の適切な使い方について書きます。
ぜひご覧ください。

歯磨き粉の適切な使い方について
私が子供のころ(40年以上前ですが)歯磨き粉は歯ブラシに少しだけつけて磨きなさいと大学病院の予防歯科の先生に教わりました。なぜなら発泡剤がたくさん入っており、歯磨き粉の量が多いと口の中がすぐに泡だらけになってしまい、磨いた気になってしまうため十分磨けないからと教わった記憶があります。

学問においては、学問が進化していく中で数年前は正しかったことが正しくないとまではいきませんが変わってしまうことはあります。

特に健康部門で多いように感じるのですが、昨日まで正しかったことが実は少し違うのだよってことです。例えばテレビで「OOは健康に良いよ」となればそれがすごくもてはやされますが数年もすると内容が少し変わってしまうことってよくありますよね・・・・

歯磨き粉の使い方も、今は歯磨き粉を歯ブラシいっぱいにつけて磨いた後にうがいはあまりしない事が我々の世界では常識になっております。

ただしここで注意していただきたいのが、市販されている歯磨き粉は実は多くの人に受け入れてもらえるように味をやや濃くし、有効成分を少なくし発泡剤を多くしていることです。これでは昔同様すぐに磨いた気持ちになるし、うがいもたくさんしたくなります。せっかくの有効成分をかなり薄めてしまって十分な効果が出にくくなるのです。

歯科医院で販売している歯磨き粉は有効成分も市販の歯磨き粉より多くし、味も薄く発泡剤を少なくすることでより長く磨くことも可能になっています。ぜひ歯科医院で歯医者さんや歯科衛生士さんが進めたものを適切に使ってお口の健康を守ってください。

知覚過敏の歯磨き粉にも実は使い方があるのをご存じでしたか?

某メーカーの担当者から聞いたのですが歯磨き粉として販売しているので適切な使い方を公表できないとはなしてました。知覚過敏の有効成分をより効果的に使うためには濃度を高く維持したまましみるところに保持しないといけません。そうです・・・・一般の歯磨き粉のようにごしごし歯を磨くやり方では濃度が唾液で薄まり有効成分もしみるところに保持できません。

私が教える方法は、全体を通常通りに磨いた後に、しみるところに知覚過敏の歯磨き粉を塗りつける方法です。

さらには市販の知覚過敏の歯磨き粉には有効成分が一種類しか入ってないのが多く効きにくいため、歯科医院で専売しているものをお勧めします。(歯科医院のものは効果的に働くように2種類入っています。1つが知覚鈍麻作用であり、もう一つが封鎖作用です。実は知覚過敏は歯の表面にあるたくさんのトンネルを刺激が神経へ伝わっていくことで痛みを感じるのです。だから封鎖作用も大事なのですが、これは私が知る限りでは市販のものには入っていません)

今回は歯科医院で販売しているものと一般の歯磨き粉に違いについて書きましたが、もし疑問に思うことなどございましたらご遠慮なく質問してください!

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