歯のコラム column
顎関節症に効果のあるマッサージ~こめかみ編~
2021.12.21
未指定こんにちは。
トリートメントコーディネーターの片岡です。 新型コロナウイルスの影響もあり、週末はお家で過ごされている方も多いのではないのでしょうか。
私も大好きな生ビールを飲みに行けず我慢の・・・・我慢の週末です。
今回は顎関節症に効果のあるマッサージ・・・こめかみ編をお送りいたします。
顎の痛み、嚙み合わせに不調によって頭痛がおこる場合があります。
実はこめかみ周辺にある筋肉は私たちの物を食べたり顎を動かしたりするのに重要な役割を持っています。
今回はこめかみ周囲にある筋肉についてとそのマッサージ法をご紹介します。
【側頭】
こめかみやその上部に放射線状に広がっている筋肉を側頭筋と呼びます。
側頭筋は英語でtemporalmuscleとよばれていてtemporalという言葉、どこかで聞いたことないでしょうか? ボクシングや格闘技等で使うテンプル(こめかみ)と同じ意味です。
上部は頭の再度(側頭部)まで広がっていますが、下部は顎の関節や下顎骨と繋がっています。
側頭筋の痛みはいろいろで、側頭筋の周りには目、耳、顎関節等いろいろな神経や臓器が密集しています。
側頭筋の痛みが眼精疲労に繋がり、耳症状、頭痛としても症状が出る事もあります。
側頭筋は普段ものを食べたり、顎を動かす主要な筋肉、咀嚼筋に含まれます。
咬筋も、ものを噛んだり口を閉じる為の筋肉(閉口筋)としても働きます。
《マッサージのポイント》
➀こめかみあたりを4本の指で触ってください。
②触った状態で奥歯をグッ、グッと噛み締めてください。
③噛み締めるたびに筋肉は張ることが感じましたか。
側頭部は骨と皮の距離が非常に近いので簡単に筋肉を感じることが出来ます。
顎を横へ
側頭筋の働きは顎を閉じる閉口筋の役割以外にも顎を横にずらす時にも機能します。
右に顎を移動させる時は右側の側頭筋が、左に移動させる場合は左に側頭筋が機能します。
顎を後ろへ
顎を後ろへ移動させる時には側頭筋が後部に動きます。
後部が収縮することで顎を後ろへ移動させます。
≪注意!!≫
側頭筋のマッサージも咬筋マッサージ同様に指で押しただけで痛みが出る場合は無理にマッサージを
行うことはやめて下さい。
強いマッサージで痛みを誘発することになってしまうので危険です。
マッサージする力もあまりかけすぎずに指の腹をつかって行います。
また血行が良くなっている時に行うと血流がたくさん流れるので、湯船の中やお風呂上り、あったかい蒸しタオルで 側頭筋を温めた後に行うとよりスッキリします。
ホットアイマスク等も効果的です。心も体もリラックスして、ゆっくりとお休み下さい。