歯のコラム column

自分に合った歯ブラシを見つけましょう!

2022.12.21

未指定

こんにちは。

歯科衛生士のSです。

今回は、ハブラシの選び方についてお話ししたいと思います。

新しいハブラシを購入する際、ドラッグストアやスーパーなどの  ハブラシコーナーをのぞいてみると、たくさんの種類のハブラシが並んでいますよね!

さまさまなニーズに対応できるハブラシが販売されている事で選択肢も増える一方、どれを選んでいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

当院でも歯磨き指導をさせていただく時に、現在使用されている清掃用具一式を指導の参考にする目的として   持参してもらいながら、なぜこのハブラシを選ばれたのかをお聞きしています。

その多くの方は、消耗品であるため低価格のものを選ぶ傾向があるようです。

【かため〔ハード)のハブラシを好んで使っている方にその理由を聞くと】

ゴシゴシ磨きたい
磨いた、という実感がほしい
スッキリ感を得たい
汚れがしっかり取れる感じがする

【やわらかめ(ソフト)のハブラシを好んで使っている方にその理由を聞くと】

力をかけずに細かく磨きたい
歯肉のマッサージもしたい
歯周ポケットに毛先を入れて磨きたい

【ヘッド(頭部)が大きいハブラシを好んで使っている方にその理由を聞くと】

ハブラシの毛先が歯の面に対してたくさん当たるので、細かく動かさなくていい
ハブラシが当たっている感覚がわかりやすい
磨く時間が短かくて済む

【ヘッドが小さいハブラシを使用している方の理由】

磨きにくい奥歯までハブラシが入りやすい
細かく狭い場所まで動かしやすい
歯を1本ずつ丁寧に磨ける

【山切りカットのハブラシを使用されている方の理由】

ギザギザした形が歯の形にフィットしやすい
歯と歯の間についた汚れを取りやすい

このように、患者様のハブラシに対する思いや価値観を知っていく中で、「なるほど。だからこのハブラシを使っているんだ!」と理解できるようになり、歯科衛生士の立場から一方的な説明や自分の価値観を押しつける指導になってしまわないように、患者様の思いに共感しながらアドバイスをさせていただけるように心がけたいと思っています。

【ハブラシはどんな種類があるの?】

ハブラシのヘッドと呼ばれている頭部の形は、フラット型、 山切り型、2段植毛型、タフト円錐型などさまさま種類があります。
ブラシ部分の毛のかたさも、かため、ふつう、やわらかめに分かれていますハブラシのヘッドと呼ばれている頭部の形は、 フラット型、山切り型、2段植毛型、タフト円錐型などさまさま種類があります。

【毛のかたさによるおすすめポイント】

➀かためタイプ

歯肉にダメージがあまりない
頑固な汚れが付着している
磨く時の力が極端に弱い方や高齢者
知覚過敏がない​


➁ふつうタイプ​

歯肉に炎症が認められない、または軽度の炎症のみ
歯茎が下がりにくい方
多くの方に対応可能


③やわらかめタイプ

歯肉が下がっている
歯肉に炎症がある
歯肉や歯に痛みがある
歯がグラグラして動く
歯根が露出している
時間をかけて丁寧に磨ける
解剖学的に歯肉が薄い方
矯正治療中で痛みがある
自分に合ったハブラシを選ぶポイントとして、さまさまな角度から選択肢があります。

次回からまた私、Sの回で、ハブラシについて詳しくお話ししていきたいと思っています。
少しでもヒントを見つけていただければうれしいです。

歯磨きが楽しくなりますように

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