歯のコラム column
プレオルソのお話
2023.10.03
未指定こんにちは。仙台市若林区新寺のほんま歯科です。
本日は、プレオルソについてお話します。「プレオルソ」とは何か?どんなことに使うのか?どんな効果があるのか?
などの内容からお話をお話します。
プレオルソとは何か
プレオルソとは、お子さんの歯並びや口腔機能を改善するためのマウスピース式矯正装置のことを指します。
ポリウレタン製の柔らかい素材で出来ており、装着感が非常に良いので装置を嫌がらずに使うことができます。また、取り外しが可能なため、いつも通りのお食事や歯磨きができます。この装置の特徴は「歯を直接動かす」ことが目的ではなく、歯並びを悪くしている原因(口の周りの筋肉)を改善することで「間接的に歯並びを改善」していくことです。つまり、口周りの筋肉のバランスが悪ければ歯並びは悪くなり、バランスが良ければ理想の位置に自然と並んでいくのです。もう一度おさらいすると、「プレオルソを入れてるから歯並びが良くなる」のではなく、「プレオルソをいれることで、お口周りの筋肉がアプローチされるので、その結果歯が並ぶスペースができて歯が綺麗に並ぶ」ということです。
プレオルソの効果について
プレオルソの効果は様々であるため、以下にまとめます。
・前歯の歯並びを改善させる(出っ歯)
・噛み合わせを改善させる(受け口や開口)
・舌の筋力が向上する
・口周りの筋肉が向上する
・指しゃぶり等の習癖の予防、改善させる
・正しい発音や鼻呼吸を促す、改善させる。また、プレオルソをお口に入れている間は、通常時より、唾液がたくさん出るので、虫歯の予防にも効果があるとされています。
プレオルソの適応年齢
適応年齢は、3〜10歳です。
※実際には、3歳から始めることが難しい場合もあります。
早く治療を初めて綺麗な歯並びや正しい口腔機能を携えてあげたいという保護者さまのご意見は勿論ですが、実際に装置を使うのはお子さん自身です。
3歳では、個人差があるものの、コミュニケーションが上手くとれないことが予測されます。お子さん自身が装置の意味やコミュニケーションが円滑にとれないと、治療もスムーズに進まず、お子さんのストレスや負担になり、マイナスになってしまいます。
当院では、5歳〜6歳くらいのお子さんがプレオルソをスタートすることが多いです。もちろん、まだプレオルソが難しいお子さんても、適応になるまで、お口周りや舌のトレーニングをおすすめできるので、ご安心ください。
使用方法について
プレオルソは、日中1時間以上と就寝時に装着します。
「学校や学童など外で装置をつけるとなくしてしまいそうで心配」「プレオルソをつけているところを友達に見られたくない」というお子さんがいても、大丈夫です。お家に帰ってから、しっかり装着しましょう。そして、冒頭でも言ったようにプレオルソ自体が矯正力があるわけではなく、口腔機能が改善されることが目的であり、重要です。プレオルソだけでなく、お口周りの筋肉のトレーニングも行うことでしっかり効果が出てきます。
トレーニングについては、習癖によって様々なので、その患者さんに適応したトレーニングをお伝えしています。
プレオルソの最大のメリットは、永久歯が生えそろった後の本格的な歯列矯正が楽になることです。
プレオルソを装着していると、永久歯が生え始めた後に本格的なワイヤー矯正やインビザラインなどのマウスピース矯正の治療期間が比較的短くなります。また、抜歯矯正をするリスクを下げることも可能です。このように、早期からプレオルソを装着して予備矯正をすることで、永久歯が生え始めてからの本格的な歯列矯正をスムーズに終わらせることができるかもしれません。
今回は、プレオルソについてお話しました。プレオルソ(早期治療)の重要性はご理解頂けましたでしょうか?
プレオルソはあごの成長を促したり、舌を適切な位置に置く癖をつけたりと、良い歯並びを実現するためのサポートをしてくれます。それだけでなく、指しゃぶりや口呼吸の癖を改善することも期待できます。指しゃぶりや口呼吸は歯並びに悪影響を与える行為で、早急に治すことが推奨されるので、気になる方はこの機会に是非スタッフへお声かけください。