歯のコラム column

夏にお口のトラブルが多いってご存知ですか?③

2026.09.14

健康について

こんにちは。
仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科です。

暑い夏になると、

「冷たいアイスを食べたら歯がキーンとしみた」

「最近、お口の中がネバネバする」

「朝起きると口が乾いている」

「スポーツドリンクを飲む機会が増えた」

といった変化を感じる方はいませんか?

夏そのものが、むし歯や歯周病を直接増やすわけではありません。

しかし夏は、汗による水分不足や飲食習慣の変化、冷たいものを口にする機会の増加などによって、それまで気づいていなかったお口の問題を自覚しやすくなる季節でもあります。

今回は、

· 夏のお口の乾燥

· 冷たいものがしみる原因

· スポーツドリンクとむし歯・酸蝕症

· 夏に気をつけたい歯周病対策

について、仙台市若林区新寺のほんま歯科がわかりやすく解説します。

夏にお口のトラブルが多いってご存知ですか?③

夏に気をつけたいお口のトラブル①「口の乾燥・ネバネバ」

夏は気温が高く、汗をかく量も増えます。

水分補給が十分でないと、体だけでなく、お口の乾燥を感じることがあります。

唾液は単にお口を濡らしているだけではありません。

唾液にはお口を守る大切な働きがあります

唾液には、

· お口の中を潤す

· 食べかすなどを洗い流す

· 細菌の増殖を抑える働きを助ける

· 食べ物をまとめて飲み込みやすくする

· 酸性に傾いたお口を中和する

· 歯の再石灰化を助ける

など、さまざまな役割があります。

そのため、お口が乾燥すると、

· ネバネバする

· 口臭が気になる

· 食べ物が飲み込みにくい

· 舌や粘膜がヒリヒリする

· むし歯のリスクが高くなる

といった問題につながることがあります。


「夏だから口が乾く」と決めつけないことも大切

口腔乾燥の原因は、水分不足だけではありません。

例えば、

· 口呼吸

· ストレス

· 加齢

· 服用している薬

· 糖尿病などの全身疾患

· シェーグレン症候群

などが関係する場合もあります。

「水を飲んでもずっと口が乾いている」

「以前より急に口が乾くようになった」

「食べにくいほど乾燥している」

という場合は、歯科医院や医療機関で原因を確認することが大切です。


夏に気をつけたいお口のトラブル②「冷たいものがしみる」

夏といえば、

· アイスクリーム

· かき氷

· 冷たいお茶

· 冷えた果物

· 冷たいジュース

などを口にする機会が増えます。

そこで初めて、

「歯がキーンとしみる」

ことに気づく方もいます。

冷たいものがしみる代表的な原因の一つが、知覚過敏です。

知覚過敏とは?

知覚過敏は、正式には象牙質知覚過敏症と呼ばれます。

歯ぐきが下がったり、歯の表面がすり減ったりして、内部の象牙質が露出すると、冷たいものや歯ブラシなどの刺激が伝わりやすくなります。

特徴の一つは、

刺激が加わったときに一瞬「キーン」としみ、刺激がなくなると比較的短時間で治まる

ことです。

ただし、

「冷たいものがしみる=すべて知覚過敏」ではありません。

むし歯や歯の亀裂などでも似た症状が出ることがあります。


知覚過敏とむし歯はどう見分ける?

症状だけで完全に見分けることは難しいため、最終的には歯科医院での診査が必要です。

知覚過敏でみられやすい症状

· 冷たいものが一瞬しみる

· 歯ブラシが当たるとしみる

· 甘いものや風でしみることがある

· 刺激がなくなると比較的すぐ治まる

むし歯でみられることがある症状

· 冷たいものがしみる

· 甘いものがしみる

· 噛むと痛い

· 痛みが長く残る

· 進行すると温かいものでも痛む

· 何もしていなくても痛む

ただし、初期のむし歯では症状がないこともあります。

「知覚過敏だと思っていたら、実はむし歯だった」

ということもありますので、症状が繰り返す場合は自己判断せず確認しましょう。


夏に気をつけたいお口のトラブル③「スポーツドリンク・炭酸飲料」

夏は熱中症対策や運動時に、スポーツドリンクを飲む機会が増えます。

また、

· 炭酸飲料

· 清涼飲料水

· ジュース

· エナジードリンク

などを飲む機会が増える方もいるでしょう。

ここで気をつけたいのが、糖分と酸です。


スポーツドリンクでむし歯になるの?

スポーツドリンクには、商品によって糖質が含まれています。

むし歯は、糖を利用した細菌が酸を作り、その酸によって歯が脱灰することで進行します。

そのため、

「一度飲んだらむし歯になる」

わけではありませんが、

長時間にわたって少しずつ何度も飲み続ける「だらだら飲み」

は、お口が酸性になる時間や糖に触れる回数を増やすため注意が必要です。


熱中症対策が必要なときは適切に利用しましょう

スポーツドリンクを、

「歯に悪いから絶対に飲んではいけない」

と考える必要はありません。

激しい運動や大量の発汗など、熱中症対策として水分・電解質補給が必要な場面では適切に利用することが大切です。

一方、日常生活で特に必要がない場面まで、一日中スポーツドリンクを少量ずつ飲み続ける習慣は見直してみましょう。

普段の水分補給には、

水や無糖のお茶

などを上手に取り入れることがおすすめです。


「酸蝕症」にも注意しましょう

むし歯とは別に、酸性の飲食物によって歯の表面が溶けてしまうことがあります。

これを**酸蝕症(さんしょくしょう)**といいます。

酸蝕症は、細菌によるむし歯とは異なり、飲食物などの酸によって直接歯がダメージを受ける状態です。

例えば、

· 炭酸飲料

· スポーツドリンク

· 酸味の強い飲み物

· 柑橘系の飲み物

などを頻繁に口にする習慣がある方は、摂り方に注意が必要です。

歯の酸蝕が進むと、

· 歯がしみる

· 歯の表面がすり減る

· 歯が透けて見える

· 歯の形が変わる

などの変化が起こる場合があります。

夏にお口のトラブルが多いってご存知ですか?③

夏バテすると歯周病が悪化する?

元の原稿では「夏バテによる免疫力低下」が大きく取り上げられていましたが、ここは少し注意が必要です。

歯周病の主な原因は、歯の周囲に付着するプラーク(歯垢)の中の細菌です。

夏バテを防ぐだけで歯周病を予防できるわけではありません。

ただし夏は、

· 暑さで生活リズムが乱れる

· 疲れて歯磨きが簡単になってしまう

· 外出や旅行で歯磨きの時間が変わる

· 甘い飲み物を飲む回数が増える

など、セルフケアや生活習慣が変化しやすい時期です。

そのため、「夏こそいつもの歯磨きを丁寧に続ける」ことが重要です。


夏のお口トラブルを防ぐ5つのポイント

① こまめに水分補給する

口の乾燥を感じる前から、適切に水分を摂りましょう。

日常的な水分補給では、水や無糖のお茶なども上手に利用します。

持病などで水分摂取について医師から指示を受けている方は、その指示に従ってください。


② スポーツドリンク・ジュースの「だらだら飲み」に注意

大切なのは「何を飲むか」だけではなく、飲む回数や時間です。

甘い・酸性の飲み物を一日中少しずつ口にする習慣は避けましょう。


③ フッ化物配合歯磨剤を活用する

むし歯予防には、フッ化物配合歯磨剤を使った歯磨きが重要です。

フッ化物には、

· 歯の再石灰化を促す

· 歯質を酸に強くする

· むし歯菌の働きを抑える

などの作用があります。

年齢に合った濃度・使用量で正しく使いましょう。


④ 歯ブラシ+デンタルフロス・歯間ブラシ

歯ブラシだけでは、歯と歯の間まで十分に清掃することが難しい場合があります。

そこで、

· デンタルフロス

· 歯間ブラシ

を組み合わせることが大切です。

歯と歯のすき間の大きさによって適した道具が異なりますので、わからない方は歯科衛生士へご相談ください。


⑤ 「しみる・腫れる・痛い」を放置しない

次のような症状が続く場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。

· 冷たいものが何度もしみる

· しみる時間が長くなった

· 噛むと痛い

· 歯ぐきが腫れている

· 歯磨きすると血が出る

· 口臭が急に強くなった

· 歯が浮いたように感じる

· 親知らずの周囲が腫れている

小さな変化でも、むし歯や歯周病などの早期発見につながることがあります。

夏にお口のトラブルが多いってご存知ですか?③

洗口液を使えば歯磨きはしなくても大丈夫?

洗口液(マウスウォッシュ)は、製品の成分や使用目的によって、お口のケアを補助することがあります。

しかし、

洗口液だけで歯に付着したプラークを十分に除去できるわけではありません。

基本となるのは、

歯ブラシ+デンタルフロス・歯間ブラシ

による機械的な清掃です。

洗口液は、必要に応じてそれらにプラスして使用するものと考えましょう。


ほんま歯科では「悪くなる前」の予防管理を大切にしています

仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科では、単に歯石を取って終わるのではなく、

· むし歯のリスク

· 歯周病の状態

· 歯磨きの状態

· 歯と歯の間の清掃状態

· 唾液や口腔乾燥

· 食生活

· 噛み合わせ

· 食いしばり・歯ぎしり

· 詰め物や被せ物の状態

などを確認し、患者さん一人ひとりに合った予防管理を行うことを大切にしています。

必要に応じて、歯石除去やPMTC、エアフローなどを用いたプロフェッショナルケアも行います。

「痛くなってから歯医者へ行く」のではなく、「痛くならないようにお口を管理する」。

それが、ほんま歯科が大切にしている予防管理型歯科の考え方です。


よくある質問(Q&A)

Q. 夏は本当にむし歯が増えるのですか?

A. 夏だから必ずむし歯が増えるとは言い切れません。ただし、甘い飲み物を飲む回数が増えたり、水分不足で口が乾燥したりするなど、夏特有の生活習慣がお口の環境に影響することがあります。


Q. 冷たいものがしみるのは知覚過敏ですか?

A. 知覚過敏の可能性はありますが、むし歯や歯の亀裂でも似た症状が出ます。繰り返す場合は歯科医院で原因を確認しましょう。


Q. スポーツドリンクは飲まない方がよいですか?

A. いいえ。熱中症対策など必要な場面では適切に使用することが大切です。ただし、日常的に長時間だらだら飲み続けることは、むし歯や酸蝕の観点から注意が必要です。


Q. 炭酸水も歯を溶かしますか?

A. 飲料の種類や酸性度、香料・糖類などの添加、飲む頻度によって条件が異なります。特に糖や酸味料を含む炭酸飲料を頻繁に飲む場合は注意しましょう。


Q. 口がネバネバするのは水分不足ですか?

A. 水分不足が関係することもありますが、口呼吸、薬の副作用、ストレス、全身疾患などさまざまな原因があります。症状が長く続く場合は一度ご相談ください。


Q. 夏だけ口臭が気になります。乾燥が原因ですか?

A. お口の乾燥によって口臭が強く感じられる場合があります。ただし、舌苔や歯周病などが原因となることもあります。水分補給だけで改善しない場合は原因を確認しましょう。


まとめ|「夏だから仕方ない」と歯の違和感を放置しないで

夏は、

· 発汗による水分不足

· 冷たいものを食べる機会の増加

· スポーツドリンクや清涼飲料水

· 食生活や生活リズムの変化

などによって、お口の変化に気づきやすい季節です。

特に、

「冷たいものがしみる」
「口がネバネバする」
「歯ぐきから血が出る」
「歯ぐきが腫れた」
「口臭が気になる」

といった症状は、「夏だから」と放置しないことが大切です。

早めに原因を確認することで、むし歯や歯周病などを早期に発見できる可能性があります。

仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科では、治療だけでなく、患者さんがご自身の歯をできるだけ長く健康に保てるよう、一人ひとりに合わせた継続的な予防管理を大切にしています。

暑い夏も、健康なお口でおいしく食べ、楽しく過ごせるように。

「最近ちょっと歯がしみる」

「口の乾燥が気になる」

「しばらく歯科検診を受けていない」

という方は、お気軽にほんま歯科へご相談ください。


【歯科医師・歯科衛生士監修】

 

月別アーカイブ