歯のコラム column
食欲の秋!スポーツの秋!読書の秋!お口の健康から秋を楽しもう①
2026.09.10
健康についてこんにちは。
仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科です。暑かった夏が終わり、少しずつ涼しい風を感じる季節になってきました。
秋といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」ですね。
秋の味覚を楽しんだり、体を動かしたり、ゆっくり本を読んだりと、それぞれの秋を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
そんな秋を快適に楽しむために、ぜひ意識していただきたいのが、「歯とお口の健康」です。
食事を楽しむには、しっかり噛める歯が必要です。
スポーツでは、食いしばりや歯への強い負担、お口のケガに注意が必要です。
そして読書やデスクワークに集中しているときには、無意識に上下の歯を接触させている**TCH(歯列接触癖)**が隠れていることもあります。
今回は、
「食欲の秋」と噛む力
「スポーツの秋」と食いしばり
「読書の秋」とTCH
という3つのテーマから、秋を楽しく過ごすためのお口の健康について、仙台市若林区新寺のほんま歯科がわかりやすくご紹介します。
「食欲の秋」を楽しむために大切な「噛む力」
秋は、おいしい食材がたくさん出回る季節です。
· 新米
· さつまいも
· 栗
· 梨
· ぶどう
· きのこ
· 秋の魚
など、旬の食材を楽しみにしている方も多いでしょう。食べ物を「おいしい」と感じるとき、私たちは味だけを感じているわけではありません。
· 歯ごたえ
· 歯ざわり
· 舌触り
· 香り
· 温度
· 噛んだときの食感
など、さまざまな感覚が合わさって「おいしさ」につながっています。そのため、食事を楽しむうえで、「痛みなくしっかり噛めること」はとても大切です。
よく噛むことで唾液が出やすくなる
食事の際にしっかり噛むことは、唾液分泌を促す刺激の一つです。
唾液には、
· お口の中を潤す
· 食べ物をまとめる
· 飲み込みやすくする
· 食べかすなどを洗い流す
· 酸性に傾いたお口を中和する
· 歯の再石灰化を助ける
など、さまざまな役割があります。
つまり、よく噛むことは、「食べる」だけでなく、お口の健康を保つうえでも大切な動きなのです。
「噛みにくくなった」はお口からのサインかもしれません
以前は普通に食べられていたものが、
「最近、硬く感じる」
「肉が噛みにくくなった」
「片側だけで噛んでいる」
「柔らかいものを選ぶことが増えた」
という場合はありませんか?
噛みにくさには、
· むし歯
· 歯周病
· 歯の欠損
· 入れ歯の不具合
· 噛む筋肉の低下
· お口の機能低下
など、さまざまな原因があります。特に、「硬いものを避けるようになった」という変化は、お口の機能を確認するきっかけになります。「年齢のせいだから仕方ない」と思わず、一度歯科医院で確認してみましょう。
よく噛めば生活習慣病や認知症を予防できる?
よく噛んでゆっくり食べることは、満足感を得やすくしたり、食べる速度をゆるやかにしたりすることにつながります。また、噛むことと脳機能との関係についても多くの研究が行われています。
しかし、「よく噛めば生活習慣病を予防できる」「たくさん噛めば認知症を予防できる」と単純に言い切ることはできません。
健康を維持するには、
· バランスの良い食事
· 適度な運動
· 十分な睡眠
· 生活習慣の管理
· 人との交流
など、さまざまな要素が関係します。
大切なのは、さまざまな食品を自分のお口で食べられる状態をできるだけ長く保つことです。
「スポーツの秋」と歯にはどんな関係がある?
過ごしやすい秋は、
· ランニング
· ウォーキング
· ゴルフ
· ジム
· 部活動
· 運動会
など、スポーツを楽しむ機会が増える季節でもあります。スポーツというと、筋肉や関節のケアを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、「歯やお口を守ること」もスポーツを安全に楽しむうえで重要です。
スポーツ中の「食いしばり」に注意
運動中、重いものを持ったときや力を入れる瞬間に、無意識に歯を噛みしめる方がいます。
一時的に歯を接触させること自体がすべて問題というわけではありません。
しかし、強い食いしばりが繰り返されると、
· 歯がすり減る
· 歯に亀裂が入る
· 詰め物や被せ物に負担がかかる
· 顎の筋肉が疲れる
· 顎に違和感が出る
といった変化につながることがあります。
特に普段から、
「朝起きると顎が疲れている」
「歯がすり減っていると言われた」
「日中もよく食いしばっている」
という方は注意が必要です。
「噛み合わせが良いと運動能力が上がる」は本当?
噛み合わせと姿勢、筋力、スポーツパフォーマンスとの関係については、さまざまな研究が行われています。
しかし、「噛み合わせを整えれば必ず運動能力が上がる」
あるいは、「噛み合わせが悪いと骨盤が歪み、ケガをする」と単純に言い切ることはできません。スポーツをするうえで歯科的に大切なのは、
· 痛みなく噛める
· むし歯や歯周病を放置しない
· 歯に過剰な負担をかけない
· 顎の状態を確認する
· スポーツによる歯や口のケガを予防する
ということです。
スポーツマウスガードで歯を守る
スポーツによっては、
· 相手との接触
· ボール
· 器具
· 転倒
などによって、お口をケガする可能性があります。
例えば、
· 歯が欠ける
· 歯が折れる
· 歯が抜ける
· 唇や頬を切る
· 顎を強く打つ
といった外傷です。
こうしたスポーツ外傷の予防・軽減に使われるのが、スポーツマウスガードです。
接触の多い競技では、競技ルールによって装着が義務化・推奨されている場合もあります。
歯科医院で作製するカスタムメイドタイプでは、歯並びや噛み合わせに合わせて調整することができます。
「読書の秋」で気をつけたいTCHとは?
秋の夜長。静かな時間に本を読んだり、パソコンやスマートフォンを使ったりする方も多いでしょう。
そこで一度、確認してみてください。今、上下の歯が触れていませんか?「口を閉じているのだから、歯も触れているのが普通」と思っている方もいるかもしれません。実は、そうではありません。
TCH(歯列接触癖)とは?
TCHとは、「Tooth Contacting Habit」の略で、日本語では歯列接触癖と呼ばれます。
これは、食事や会話をしていないときにも、上下の歯を長時間接触させている習慣のことです。
本来、リラックスしている安静時には、上下の歯は少し離れているのが自然な状態です。
日本歯科医師会でも、安静時には上下の歯の間におよそ2〜3mmのすき間がある状態が理想的と紹介されています。
TCHでは強く噛みしめていなくても、歯を接触させるために顎の筋肉が持続的に働き続けます。
そのため、
· 顎が疲れる
· こめかみが重い
· 歯が浮いたように感じる
· 噛むと違和感がある
· 顎関節に負担がかかる
といった症状につながることがあります。
読書やデスクワーク中はTCHに気づきにくい
TCHは、
· 読書
· パソコン作業
· スマートフォン
· ゲーム
· 細かい作業
· 家事
など、何かに集中しているときに起こることがあります。本人は、「食いしばっているつもりはない」と思っていても、軽く歯を接触させた状態が長時間続いている場合があります。
「唇は閉じて、歯は離す」を意識しましょう
TCH対策で大切なのは、まず自分の習慣に気づくことです。
読書や仕事の途中で、「今、歯が触れていないかな?」と確認してみましょう。
ポイントは、「唇は軽く閉じる」「上下の歯は離す」「肩の力を抜く」ことです。
パソコンや机の近くに、「歯を離す」と書いた付箋を貼っておくのも、気づくきっかけになります。
読書中の「口の乾燥・ネバネバ」もチェック
読書やデスクワークに集中していると、「気づいたら何時間も水分をとっていなかった」
ということもあります。
さらに、
· 口呼吸
· 暖房
· 空気の乾燥
などが重なると、お口の乾燥を感じる場合があります。お口が乾燥すると、
· ネバネバする
· 口臭が気になる
· 食べにくい
· 飲み込みにくい
といった症状につながることがあります。読書や仕事の合間には、水や無糖のお茶などで適度に水分補給しましょう。
秋を楽しむために取り入れたい3つの予防習慣
① 歯ブラシ+デンタルフロス・歯間ブラシ
毎日の歯磨きは、お口の健康管理の基本です。ただし、歯と歯の間は歯ブラシだけでは清掃しにくい場所です。
そこで、
· デンタルフロス
· 歯間ブラシ
などを組み合わせましょう。患者さんによって適した道具やサイズは異なります。
仙台市若林区新寺のほんま歯科では、歯科衛生士が患者さんのお口に合った清掃方法をご提案しています。
② 「噛みにくい」「顎が疲れる」を放置しない
次のような症状はありませんか?
· 硬いものが噛みにくい
· 片側だけで噛んでしまう
· 食事中に歯が痛む
· 歯ぐきから血が出る
· 歯が動く
· 朝起きると顎が疲れている
· 読書や仕事中に顎がだるくなる
こうした症状が続く場合は、一度歯科医院で原因を確認しましょう。
③ 定期的な歯科メインテナンス
予防管理型歯科、ほんま歯科では、単に「歯石を取って終わり」ではなく、
· むし歯
· 歯周病
· 歯周ポケット
· 歯ぐきからの出血
· プラークの付着
· 詰め物・被せ物
· 噛み合わせ
· 食いしばり・歯ぎしり
· TCH
· セルフケア
などを確認し、患者さんのお口の状態に合わせた予防管理を行っています。
必要に応じて、歯石除去、PMTC、エアフローなどによるプロフェッショナルケアもご提案します。
「悪くなったら歯医者へ行く」のではなく、「悪くならないように歯科医院を活用する」。
これが、ほんま歯科が大切にしている予防管理型歯科の考え方です。
よくある質問(Q&A)
Q. よく噛むと健康に良いですか?
A. よく噛むことは唾液の分泌を促し、食べ物を細かくして飲み込みやすくすることにつながります。ただし、噛むだけで生活習慣病などを予防できるわけではありません。食事、運動、睡眠など生活習慣全体を整えることが大切です。
Q. 硬いものをたくさん食べれば噛む力は強くなりますか?
A. 極端に硬いものを無理に噛む必要はありません。歯が欠けたり、亀裂が入ったり、詰め物・被せ物を傷めたりすることがあります。ご自身のお口に合った硬さの食品を無理なく食べましょう。
Q. 運動するときに歯を食いしばっても大丈夫ですか?
A. 一時的に歯を接触させること自体がすべて問題というわけではありません。ただし、過度な食いしばりによって歯や顎に痛み・違和感がある場合は、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
Q. スポーツマウスガードを使えば運動能力は上がりますか?
A. スポーツマウスガードの主な目的は、歯やお口の外傷を予防・軽減することです。装着することで必ず運動能力が向上すると断言することはできません。
Q. 読書中に上下の歯が触れているのは良くないですか?
A. 安静時には上下の歯は少し離れているのが自然です。長時間歯を接触させるTCHがあると、顎周囲の筋肉や顎関節に負担がかかることがあります。
Q. TCHと歯ぎしりは同じですか?
A. 同じではありません。TCHは日中などに弱い力で上下の歯を長時間接触させる習慣です。一方、歯ぎしりや強い食いしばりは、より強い力が加わることがあります。
Q. 読書をしていると口が乾きます。歯科で相談できますか?
A. はい。口の乾燥には水分不足や口呼吸だけでなく、薬の副作用や全身疾患などが関係する場合もあります。乾燥が続く場合はご相談ください。
まとめ|健康なお口で「食欲・スポーツ・読書の秋」を楽しみましょう
食欲の秋。スポーツの秋。読書の秋。
それぞれ違った楽しみですが、どれにも歯とお口の健康が関係しています。
食欲の秋には、しっかり噛める歯とお口の機能。スポーツの秋には、食いしばりや歯への負担、スポーツ外傷への注意。読書の秋には、TCHや口の乾燥への注意。
お口の健康とは、単に「むし歯がない」ということだけではありません。
食べる。
話す。
笑う。
体を動かす。
好きなことに集中する。
こうした毎日の生活を快適に楽しむための土台でもあります。
仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科では、治療が必要になってから対応するだけではなく、患者さんがご自身の歯をできるだけ長く使えるよう、継続的な予防管理を大切にしています。
「最近、硬いものが噛みにくくなった」
「食いしばりが気になる」
「仕事や読書中に顎が疲れる」
「歯科検診をしばらく受けていない」
という方は、一度お口の状態を確認してみてはいかがでしょうか。
健康なお口で、実り多い秋を思いきり楽しみましょう。
【歯科医師・歯科衛生士監修】