歯のコラム column

食いしばり・歯ぎしりを放置していませんか?歯や全身への影響について

2026.08.26

健康について

こんにちは。
仙台市若林区新寺の予防管理型歯科医院 ほんま歯科です。

「朝起きるとあごが疲れている」
「最近、歯がしみるようになった」
「家族から寝ている時の歯ぎしりを指摘された」

このような経験はありませんか?

その症状は、**食いしばり(クレンチング)や歯ぎしり(ブラキシズム)**が関係している可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりは、多くの方にみられる習慣ですが、強い力が長期間かかり続けることで、歯や歯ぐき、顎関節に大きな負担を与えることがあります。

近年では、ストレスや生活習慣の変化、スマートフォン・パソコン作業時間の増加などにより、日中に無意識で歯を接触させる**TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)**も注目されています。

歯を長く守るためには、むし歯・歯周病予防だけでなく「歯にかかる力の管理」も重要です。

食いしばり・歯ぎしりとは?

食いしばり・歯ぎしりには主に以下のようなものがあります。

・上下の歯を強く噛みしめる
・歯を左右にこすり合わせる
・無意識に上下の歯を接触させ続ける

睡眠中だけでなく、集中している時や緊張している時など、日中に起こることもあります。

自覚症状がない方も多く、歯科検診で初めて指摘されるケースもあります。

食いしばり・歯ぎしりで起こる症状

① 歯がすり減る・しみる

強い力が繰り返しかかることで、歯の表面(エナメル質)が少しずつ削れることがあります。

その結果、

・歯の先端が平らになる
・歯が短く見える
・冷たいものがしみる(知覚過敏)
・歯に細かなヒビが入る

などの症状につながります。

② 歯が欠ける・割れる

睡眠中の歯ぎしりでは、無意識のため非常に強い力がかかることがあります。

その影響で、

・詰め物が外れる
・被せ物が壊れる
・セラミックが欠ける
・歯に亀裂が入る
・歯の根が割れる(歯根破折)

ことがあります。

特に歯根破折は、状態によって抜歯が必要になる場合もあるため注意が必要です。

③ 歯周病を悪化させる可能性

歯周病の主な原因は細菌感染ですが、そこに過剰な噛む力が加わることで歯を支える組織への負担が増えます。

その結果、

・歯が揺れる
・噛むと痛い
・歯周組織への負担が増える

ことがあります。

歯周病管理では、細菌のコントロールだけでなく、噛む力の確認も大切です。

④ 顎関節症との関係

食いしばりによって、あごの筋肉や関節へ負担がかかることがあります。

注意したい症状として、

・口が開きにくい
・あごが痛い
・口を開けると音がする
・朝起きるとあごが疲れている

などがあります。

顎関節症には複数の原因がありますが、食いしばりは関係する要因の一つと考えられています。

最近注目されるTCH(歯列接触癖)

本来、リラックスしている状態では上下の歯は離れており、接触している時間は1日の中でも短時間です。

しかし、

・パソコン作業
・スマートフォン操作
・運転中
・家事
・集中している時

などに、無意識に上下の歯を触れ合わせている方がいます。

これをTCH(歯列接触癖)といいます。弱い力でも長時間続くことで、歯・筋肉・顎関節への負担になることがあります。

 

食いしばり・歯ぎしりの原因

原因は一つではなく、さまざまな要素が関係すると考えられています。

代表的なものとして、

・ストレス
・睡眠の質
・生活習慣
・飲酒
・喫煙
・カフェイン摂取
・TCH
・噛み合わせの問題

などがあります。

以前は「噛み合わせ」が主な原因と考えられていましたが、現在では複数の要因が関係すると考えられています。

歯科医院でできる対策

症状やお口の状態に合わせて、

・ナイトガード(マウスピース)の作製
・歯のすり減りチェック
・噛み合わせ確認
・歯周病管理
・TCH改善指導
・生活習慣のアドバイス

などを行います。

ナイトガードは歯ぎしり自体を完全になくすものではありませんが、歯や被せ物への負担軽減が期待できます。

ご自身でできる予防方法

日常生活では、

・上下の歯を離す意識をする
・スマホやパソコン作業中の食いしばりに注意する
・適度に休憩を取る
・睡眠環境を整える
・過度な飲酒やカフェインを控える
・定期検診で歯の状態を確認する

ことが大切です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 歯ぎしりは治りますか?

A. 原因が複数あるため完全になくすことは難しい場合があります。しかし、歯への負担を減らす対策を行うことで、歯を守ることができます。

Q2. マウスピースをすると歯ぎしりは止まりますか?

A. マウスピースは歯ぎしりを止めるものではなく、強い力から歯や被せ物を守る目的で使用します。

Q3. 食いしばりは自分で気付けますか?

A. 気付かない方も多いです。

・朝あごが疲れる
・歯がしみる
・歯が欠ける
・肩や顔周りが疲れる

などがサインになることがあります。

Q4. 子どもでも歯ぎしりしますか?

A. 子どもにもみられることがあります。成長過程で起こる場合もありますが、歯のすり減りや痛みがある場合は確認が必要です。

まとめ|歯を守るためには「力の管理」も大切です

食いしばりや歯ぎしりは、自分では気付きにくい習慣です。

しかし放置すると、歯の破折・知覚過敏・歯周病への影響・顎関節への負担につながる可能性があります。

大切な歯を長く残すためには、むし歯や歯周病予防だけでなく、噛む力の管理も重要です。

仙台市若林区新寺の予防管理型歯科 ほんま歯科では、定期検診時に歯のすり減りや噛み合わせ、食いしばりのサインも確認しています。

気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。


【歯科医師・歯科衛生士監修】

 

食いしばり・歯ぎしりを放置していませんか?歯や全身への影響について

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