歯のコラム column

鼻呼吸と口呼吸どちらが正しい?お口と全身の健康への影響について

2026.08.22

健康について

こんにちは。
仙台市若林区新寺の予防管理型歯科医院 ほんま歯科です。

皆さんは普段、自分が「鼻呼吸」と「口呼吸」のどちらで呼吸しているか意識したことはありますか?

呼吸は毎日無意識に行っているため、普段はあまり気にすることがないかもしれません。

しかし近年、子どもから大人まで「口呼吸」が増えていることが歯科・耳鼻咽喉科などで注目されています。

スマートフォンやパソコン時間の増加による姿勢の変化、アレルギー性鼻炎、口まわりの筋力低下などにより、無意識のうちに口が開いた状態になる方もいます。

また近年では、子どもの「お口ぽかん(口唇閉鎖不全)」や、睡眠の質、睡眠時無呼吸症候群などとの関係からも、鼻呼吸の重要性が注目されています。

鼻で正しく呼吸することは、お口の健康だけでなく全身の健康維持にも関係しています。

鼻呼吸とは?鼻は天然の空気清浄機です

鼻呼吸とは、鼻から空気を吸い、鼻から吐く呼吸方法です。鼻には空気を体内へ取り込む前に調整する大切な役割があります。

鼻の働きには、

・ホコリや花粉などを取り除く
・細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ
・吸った空気を温める
・適度な湿度を与える

などがあります。

鼻は単なる空気の通り道ではなく、体を守る「フィルター」のような役割をしています。

口呼吸が続くと起こりやすい問題

① むし歯・歯周病・口臭のリスク

口呼吸になると、お口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には、

・細菌を洗い流す
・細菌の増殖を抑える
・酸を中和する
・歯を修復する(再石灰化)
・粘膜を保護する

などの大切な働きがあります。

口が乾燥すると唾液の働きが十分に発揮されにくくなり、

・むし歯
・歯周病
・口臭

のリスクが高まる可能性があります。

② 子どもの歯並びや成長への影響

最近では、子どもの「お口ぽかん」が問題として取り上げられることが増えています。

成長期に口呼吸が続くと、

・舌の位置が低くなる
・唇の力が弱くなる
・上あごの発達に影響する
・歯並びや噛み合わせに影響する

可能性があります。

歯並びは遺伝だけではなく、舌・唇・頬などのお口周りの筋肉の使い方も関係しています。

近年では、口腔機能発達不全症という考え方も広がっており、「食べる」「話す」「呼吸する」などのお口の機能を育てることが重要視されています。

③ 睡眠の質との関係

口呼吸は、

・いびき
・睡眠時無呼吸症候群

などとの関連も報告されています。

睡眠の質が低下すると、

・日中の眠気
・集中力低下
・疲労感

などにつながることがあります。

睡眠時無呼吸症候群は、肥満や骨格など複数の原因がありますが、鼻づまりや口呼吸も関係する場合があります。

鼻呼吸と口呼吸どちらが正しい?お口と全身の健康への影響について

鼻呼吸ができない原因とは?

鼻呼吸が難しい原因には、さまざまなものがあります。

例えば、

・アレルギー性鼻炎
・花粉症
・慢性副鼻腔炎
・鼻づまり
・扁桃肥大
・アデノイド肥大
・舌の位置異常
・口周りの筋力不足

などがあります。

原因によっては歯科だけでなく、耳鼻咽喉科との連携が必要になる場合もあります。

鼻呼吸を身につけるためにできること

日常生活では、

・普段から唇を閉じる意識をする
・舌を正しい位置(上あご)に置く
・姿勢を整える
・よく噛んで食事をする
・鼻づまりを放置しない
・口周りの筋肉を鍛える

ことが大切です。

歯科医院では必要に応じて、MFT(口腔筋機能療法)という舌や唇のトレーニングを行うこともあります。

口呼吸チェック

次の項目に当てはまるものはありませんか?

□ いつも口が開いている
□ 朝起きると口が乾く
□ 口臭が気になる
□ 唇が乾燥しやすい
□ いびきをかく
□ むし歯になりやすい
□ 歯ぐきが腫れやすい
□ 歯並びが気になる
□ 食事中に音が出やすい
□ 飲み込む時に口元に力が入る

複数当てはまる場合、口呼吸の習慣がある可能性があります。

よくある質問(Q&A)

Q1. 口呼吸は必ず治した方がいいですか?

A. 原因によりますが、長期間続く口呼吸はお口の乾燥や歯並び、口腔機能に影響する可能性があるため、原因を確認することが大切です。

Q2. 子どもの口がいつも開いています。歯科で相談できますか?

A. はい、相談できます。

歯科では歯並びだけでなく、舌の位置、唇の力、飲み込み方などのお口の機能を確認します。

Q3. 鼻呼吸のためにトレーニングはできますか?

A. 状態によっては、舌や唇を鍛える口腔筋機能療法(MFT)が有効な場合があります。

Q4. 大人でも口呼吸は改善できますか?

A. 原因によりますが、生活習慣の改善や口腔機能トレーニングによって改善を目指せる場合があります。

まとめ|鼻呼吸はお口と体を守る大切な習慣です

鼻呼吸は、むし歯や歯周病予防だけでなく、歯並び、睡眠、全身の健康にも関係しています。

仙台市若林区新寺の予防管理型歯科 ほんま歯科では、歯だけを見るのではなく、呼吸・舌の位置・お口の機能まで含めた予防管理を大切にしています。

「お子さんのお口ぽかんが気になる」
「朝起きると口が乾く」
「口呼吸かもしれない」

という方はお気軽にご相談ください。


【歯科医師・歯科衛生士監修】

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