歯のコラム column

歯根う蝕のお話し

2022.07.29

未指定
歯根う蝕のお話し

こんにちは。

衛生士のKです。

今回は「歯根う蝕」のお話しをします。

歯根う蝕のお話し

虫歯の中でも、歯の根元から発生する虫歯を        

「根面う蝕(うしょく)」といいます。

以前、上戸彩さんが歯磨き剤のCMで

「大人になって、歯ぐきが下がってくると歯の根元が無防備になってしまいます。この歯の根元が虫歯リスク3倍…」というCMをご覧になったことはありますか?

大人の虫歯である「根面う蝕」は、高齢者では40%近く頻発すると言われてます。

歯周病や加齢などにより根元(根面)が露出すると虫歯のリスクが高まります。

根元が虫歯になりやすいのは、歯の構造によるものです。

歯は、人間の体で最も硬いエナメル質で覆われています。歯根は柔らかいセメント質と象牙質しか存在しません。(セメント質が摩耗すると内部の象牙質が露出します。)

象牙質で構成されている歯根面は、外からの刺激、そして酸に弱いので虫歯になりやすく、進行が早いのです。

歯根う蝕のお話し 歯根う蝕のお話し

予防法は、丁寧なブラッシングです!!

歯根う蝕のお話し

虫歯を引き起こす細菌の塊(プラーク)をきれいに除去して 下さい。

歯間ブラシや、デンタルフロスも使いましょう。

フッ素入りの歯磨き剤(高濃度フッ素配合 1450ppm)や、フッ素入り洗口剤を使用するのも有効です。

フッ素の効果

歯根う蝕のお話し

①唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進再石灰化を助ける

②歯の質を強化して酸から歯を溶けにくくする

③酸の生成を抑える

 

お口の中の細菌に作用して虫歯になりにくくする効果があるとされています。                     (1年に2〜4回の塗布を継続することで20%〜40%程度の虫歯の予防効果があるとされています。)

歯科医院でのフッ素塗布とハミガキ剤に含まれるフッ素の違いは、フッ素濃度にあります。

歯科医院で使用している高濃度フッ素は(9000ppm〜)歯質の強化を期待することが出来ます。

フッ素配合のハミガキ剤(お子さま用500ppm〜/成人用〜1450ppm)は、使い続けることで再石灰化の促進や酸を作る働きを抑えることをに期待することが出来ます。

これらを、あわせて行うことで、虫歯予防の効果がより高まります。

毎日のケアに、フッ素を積極的に取り入れて、虫歯菌に負けない強い歯を作りましょう。

歯科医院での定期検診で虫歯と歯周病のチェックとプロフェッショナルケアを、お受けすることを お勧めします。

虫歯の治療

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