歯のコラム column
定期検診は1年に1回じゃダメですか?~あなたのお口を守る最適な頻度とは~
2026.01.27
未指定こんにちは。仙台市若林区新寺の予防管理型歯科、ほんま歯科です。
健康診断と同じように、「歯医者の定期検診も年に1回で十分じゃないの?」と思われている方は少なくありません。実際、当院に来られる患者様からも、このようなご質問をいただくことがあります。 結論から申し上げますと、歯の健康を守るためには、残念ながら1年に1回の定期検診では不十分な場合がほとんどです。
一般的な健康診断(採血や尿検査など)と歯科検診では、対象となる病気の進行スピードや、病気の原因が大きく異なります。今回は、「なぜ歯科検診は1年に1回では少ないのか」「どれくらいの頻度が理想的なのか」について、詳しくお話ししていきます。
なぜ1年に1回ではリスクが高いのか?
1. むし歯・歯周病の進行スピードは想像以上に早い
むし歯や歯周病といったお口の病気は、自覚症状がないまま、水面下でゆっくりと、しかし確実に進行します。
• むし歯の場合: 初期のむし歯(COやごく小さなむし歯)は痛みを感じませんが、1年も経つと歯の内部にまで進行し、大掛かりな治療が必要になるケースが少なくありません。早期発見できれば、削らずに済んだり、ごく小さな詰め物で済んだりする可能性が高くなります。
• 歯周病の場合: 歯周病の原因菌は、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に溜まり、炎症を引き起こします。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。この病気の進行も、1年という期間があれば大きく進んでしまい、手遅れになるリスクが高まります。
2. 歯石の再付着と細菌の増加 定期検診では、歯ブラシでは取りきれない
「歯石」や「バイオフィルム」という細菌の塊を、専門的な器具で徹底的にクリーニングします。これにより、お口の中の細菌の数を大きく減らすことができます。 しかし、どんなに丁寧にクリーニングしても、時間の経過とともに再び細菌が増えてきます。
一般的に、歯周病の原因菌が再び元の量に近づき始めるのは、約3ヶ月とされています。つまり、1年もの間クリーニングをしないと、お口の中は細菌の温床となり、病気が一気に進行しやすい環境になってしまうのです。
3. セルフケアの「癖」を見逃してしまう
毎日の歯磨き(セルフケア)は非常に重要ですが、多くの方が**磨き残しの「癖」**を持っています。
「いつも同じ場所だけ磨けていない」「デンタルフロスが正しく使えていない」といった癖は、ご自身ではなかなか気づけません。 1年に1回の検診だと、その磨き残しによるダメージを1年間も蓄積させてしまうことになります。数ヶ月に一度の検診でプロの目でチェックし、その都度適切なブラッシング指導を受けることが、お口の健康を維持するためには不可欠なのです。
適切な定期検診の頻度は「3〜6ヶ月に1回」 では、どれくらいの頻度で通うのが理想的なのでしょうか。
多くの場合、歯の健康を維持するための推奨頻度は、3ヶ月〜6ヶ月に1回です。特に、前述の「歯周病菌が再び増え始めるサイクル」を考えると、3ヶ月に1回のクリーニングが最も予防効果が高いとされています。 ただし、この頻度はすべての人に当てはまるわけではありません。
• 【3ヶ月に1回推奨の方】
• 過去にむし歯や歯周病の治療経験が多い方
• 歯周病が安定していない方
• 妊娠中の方(ホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすいため)
• ご自身でのセルフケアに不安がある方 • 【6ヶ月に1回でも大丈夫な場合がある方】
• お口の中の健康状態が非常に安定しており、むし歯・歯周病のリスクが低い方
• プロから見てもセルフケアが完璧にできている方
【重要】
あなたに合った頻度は歯科医師に相談を 最適な頻度は、歯並び、唾液の量や質、生活習慣、過去の治療歴など、人によって異なります。 「私は何ヶ月に一度がいいの?」と迷ったら、遠慮なくほんま歯科の医師または歯科衛生士にご相談ください。
あなたのお口の状態をチェックし、最適な間隔をご提案させていただきます。 定期検診がもたらす最大のメリット 1年に1回ではなく、推奨される頻度で定期検診に通うことは、単に「病気を早期発見する」以上の大きなメリットがあります。 それは、**「時間とお金の節約」**です。 むし歯や歯周病が進行してしまってから治療を始めると、何度も通院が必要になり、費用も高額になります。しかし、予防に投資し、早期の段階で異常を発見・対処できれば、治療時間も費用も最小限で済みます。 生涯にわたってご自身の歯で美味しく食事をし、心からの笑顔でいられるように。未来の健康なご自身への投資として、今日から定期検診の習慣を始めてみませんか。 ご予約・ご相談は、お気軽にお電話、またはウェブサイトからどうぞ。皆様の来院をお待ちしております! 次回の定期検診はいつ頃がよろしいか、ご自身の記録をチェックしてみましょう! もし、半年前より間隔が空いているようでしたら、すぐにでもご予約をおすすめします。
【歯科衛生士監修】