歯のコラム column

ハイドロキシアパタイトってなに?前編

2024.07.04

健康について

こんにちは。

仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のWです。

先日、朝礼で、本間院長からハイドロキシアパタイトのお話があり、興味深かったので、こちらのブログにアップします。そして、たまたま私が定期購読している歯科衛生士向けの情報コンテンツにもハイドロキシアパタイトについて書かれていたため、参考にしながら書いてみます。

冒頭からお話している「ハイドロキシアパタイト」ですが、それってなんだ?と思う方が多いと思います。

なかなか聞き慣れない言葉だと思いますので、説明します。

〜「ハイドロキシアパタイト」とは〜

リン酸カルシウムの一種で、歯と骨を構成する主成分です。
ヒトの身体の中では水とコラーゲンなどの有機物に次いで多く、骨の約60%、歯のエナメル質(歯の白い部分)の97%、象牙質(歯の中の組織でエナメル質の内側にあるもの)70%を占めています。また唾液にも多く含まれています。

このハイドロキシアパタイトは、むしば予防に効果があるとして、近年研究されており、歯磨剤や洗口剤などに多く活用されています。

そのハイドロキシアパタイトについて専門的に研究されている、テキサス大学総合歯学部カリオロジー講座・教授Prof. Bennett T.Amaechi(以下アマエチ教授)と高輪歯科院長の加藤正治先生の講演会があったようで、その内容について下記に書きます。

まずは、アマエチ教授の講演です。

カリオロジー学(むし歯についての研究分野)を専門にしており、もともとはフッ化物を活用していたアマエチ教授。

それだけではハイリスクの患者さんのむしばのリスクやコントロールを十分にできなかったため、他にいい素材はないか探していました。

そんなとき、国際会議でサンギ社がハイドロキシアパタイトを紹介しているのを発見したそうです。

ハイドロキシアパタイトってなに?前編

講演では、ハイドロキシアパタイトが歯科界で扱われるようになった経緯や、効果を証明する臨床研究、基礎研究について話してくださいました。

とくに会場の反響が大きかったのは、複数の歯みがき剤を使ったむしば予防の研究です。アマチエ教授が行った研究は以下のようなものです。

【比較したもの】

ハイドロキシアパタイトの濃度が違う歯磨剤2種類(5%と10%のもの)と、1100ppmのフッ化物入り歯磨剤

【研究方法】

抜歯した歯から健全なエナメル質をブロック状にカットし、それを被験者の口腔内の歯面に貼り付けた。

被験者は指定された歯磨剤で1日3回ブラッシングを行い、それぞれ脱灰(歯が溶けること=むしばになること)が起こるか28日後の経過を観察した。

結果すべての歯みがき剤で脱灰が起こらず、ハイドロキシアパタイト入りの歯みがき剤だけで予防効果があることがわかったのです。

少し専門的な言葉もあって、難しかったかもしれませんが、フッ素に代わるむしば予防の素材の発見や研究結果に繋げたということです。

アマエチ教授、素晴らしいですね!!

また、患者さんにも、むし歯予防に効果的なもの=「フッ素」

というイメージを持っている方も多いと思いますが、ハイドロキシアパタイトもむし歯予防に有効だということがわかってもらえたと思います。

 

続いて、加藤先生の講演です。

「アマエチ教授のお話にもあったように、ハイドロキシアパタイトというのはたくさんの機能があります。

そういうことなので臨床では“ただ塗る”のではなく、“目的意識をもって塗る”ということが大事になってきます」という重要なお話からスタートしたそうです。

そもそも、ハイドロキシアパタイトがむし歯予防につながるのはわかったけど、具体的にどのような効果があるのでしょうか?

 

こちらは、後編でお話しますね!

今回は、ハイドロキシアパタイトについて〜前編〜という形でまとめました。

次回は、より詳しくハイドロキシアパタイトについて説明します。

お楽しみに(^-^)

参考文書

 

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