予防・メンテナンス prevention
予防治療 prevention
予防治療は、虫歯や歯周病などの歯の病気にかからないようにお口の中を清潔に保ち、健康な状態を維持できるように管理する歯科診療のことをいいます。
歯科医院というと、「歯が痛くなったら行くところ」というイメージが強いかと思いますが、じつは「歯の健康を守るために行くところ」でもあるのです。
一度虫歯になってしまった歯は、二度と元の状態に戻すことはできません。そして、どんなに質の良い治療をしても、毎日のケアと予防対策が十分にできていなければ再発し、歯はどんどんボロボロになっていきます。
自分の歯を長く使い続けるためには、予防治療を受けましょう。歯科医院で定期的にお口の健康をチェックし、歯磨きだけで除去しきれない歯垢や歯石を徹底的に取り除くことで、虫歯や歯周病から大切な歯を守れます。
当院は
「予防管理型歯科医院」です
ほんま歯科は、2008年の開業時から予防治療の先進国であるスウェーデンで導入されている予防プログラムを実践していることが強みです。
一般的には歯を失う原因の第1位が「歯周病」第2位が「虫歯」とされていますが、当院では長年の予防への取り組みの結果、歯周病や虫歯ではなく「歯根の破折」が歯を失う最大の要因となっています。
「ずっと健康な歯を維持したい」「年齢を重ねても自分の歯で食事を楽しみたい」とご希望の方は、ぜひ予防に力を入れる当院にご相談ください。
当院の予防治療の特長 features
予防に精通した歯科衛生士による
丁寧なケア
歯科医院で提供する予防治療には、専用の機器を使用したお口のクリーニングやフッ素塗布、歯磨き指導などがあります。
当院では、これらのケアを歯科衛生士が担当します。患者さま一人ひとりのお口に合わせて予防治療に精通した歯科衛生士たちが丁寧に対応しますので、安心してお任せください。
オーダーメイドの予防プラン
予防プランは、虫歯や歯周病のチェックやレントゲン撮影などのお口の検査を十分に行なったうえで、オーダーメイドで作成します。すべての患者さまに同じ予防プランを提供するのではなく、患者さまのお口の状態に合わせて個別に作成するため、より効率的に虫歯や歯周病を予防することが可能です。
患者さまに適した
セルフケア用品の選定
歯周病や虫歯は生活習慣病ともいわれており、予防するためには毎日の歯磨きの質を高めることも重要です。当院では、患者さまのお口に合う歯ブラシや補助清掃用具などのセルフケア用品を選定し、使い方や磨き方のコツについて丁寧にレクチャーします。
複数の歯科衛生士による
多角的な予防治療
当院には、予防に精通する歯科衛生士、技術力のある歯科衛生士、多様な経験をもつ歯科衛生士など、多くの歯科衛生士が在籍しています。さまざまな歯科衛生士がそれぞれの専門性や経験をいかし、患者さまのお口を多角的にチェックすることにより、患者さまのお口にとってより効果的な予防治療のご提案が可能です。
予防に欠かせない定期検診 checkup
歯周病や虫歯の予防に力を入れると、お口や体の負担だけでなく治療費の負担も軽減できます。また、健康な歯でしっかりと「噛める・話せる」ことは患者さまのQOL(生活の質)を維持することにもつながります。私たちは歯科医療従事者としても、虫歯や歯周病になってから治療するよりも、まず病気にならないように予防することが何より重要だと考えています。
虫歯や歯周病の予防のためには、歯科医院の定期検診が欠かせません。当院の定期検診では、虫歯や歯周病の有無を検査するだけでなく、噛み合わせの状態もチェックし、お口のトラブルを未然に防ぎます。また、虫歯や歯周病のリスクが高い方は検診の頻度を高めるなど、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせてオーダーメイドで予防プランをご提供します。
定期検診で得られるメリット
定期検診では、虫歯や歯周病などのお口の病気やトラブルを初期段階で発見できます。初期段階での治療は、治療による痛みや歯への負担を軽減できるうえに、治療にかかる費用や時間を抑えることにもつながります。
また、定期検診では歯科衛生士によるお口のクリーニング(PMTC)も同時に受けていただきます。これによって徹底的に歯の汚れを取り除けるだけでなく、再び汚れを付着しにくくすることが可能です。ベテラン歯科衛生士によるクリーニングは痛みも少なく、エステのような心地よさを感じながらも、しっかりと予防効果を得られます。
当院の予防治療メニュー treatment
お口のクリーニング
歯科衛生士が専用の機器を使用して行なうお口と歯のクリーニングです。PMTCともいいます。患者さまのお口の状態に適した研磨剤を使用して毎日の歯磨きでは除去しきれない歯垢や着色汚れを取り除き、歯の表面を磨き上げます。
歯石の除去
細菌の塊である歯石を取り除く処置です。歯石は歯周病の原因となるため、スケーラーとよばれる器具を使用して徹底的に取り除きます。歯石は歯磨きでは除去できないので定期的に歯科医院で取り除くことが大切です。
フッ素塗布
歯質を強化し、虫歯の出す酸への抵抗力を高める効果のあるフッ素を配合した薬剤を歯に塗る処置です。酸に溶けやすい乳歯はもちろん永久歯の虫歯予防にも有効で、定期的に処置を受けることで効果を持続できます。
シーラント
乳歯の奥歯の溝を歯科用レジンで埋める処置です。乳歯の奥歯の溝は複雑な形状をしているため歯垢が溜まりやすいですが、シーラントでその溝を埋めると歯ブラシで歯垢を除去しやすくなり、虫歯リスクを低減できます。
使用する歯磨き粉のこだわり
当院では、「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」を配合する歯磨き粉を採用しています。この歯磨き粉は汚れを吸着しつつ歯を修復する効果をもつ歯磨き粉で、歯の表面を傷つけずにしっかりと汚れを取り除くことが可能です。
予防治療の流れ flow
STEP
01
お口の検査
お口の診察をして、虫歯や歯周病の有無や噛み合わせの状態を詳しくチェックします。必要に応じてレントゲン撮影なども行ない、治療が必要な場合には先に治療を行ないます。
STEP
02
予防プランのご説明
検査結果に加えて患者さまの年齢、生活習慣を考慮し、一人ひとりにオーダーメイドで予防プランを作成します。また、患者さまに予防プランについてわかりやすくご説明します。
STEP
03
虫歯や歯周病を予防するための施術
歯のクリーニングや歯石除去、フッ素塗布、歯磨き指導、シーラントなど、患者さまのお口の状態に合わせた「予防のための施術」を受けていただきます。
STEP
04
定期検診のご提案
お口の状態に適した頻度で定期検診にお越しいただけるようご提案します。定期検診では、患者さま一人ひとりに適した時間をかけて丁寧に検査と施術を行ないます。
●クリーニング・PMTCにともなう一般的なリスク・副作用
- 内容によっては保険適用となることもありますが、歯の病気の治療ではないため自費(保険適用外)となることもあり、その場合は保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 歯科医院でのクリーニング・PMTCだけでは、虫歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
- 歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
- 歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
- 着色汚れや歯垢・歯石はクリーニング・PMTCで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。
スケーリング/ルートプレーニングにともなう一般的なリスク・副作用
- 内容によっては保険適用となることもありますが、自費(保険適用外)となることもあり、その場合は保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- ルートプレーニングは、歯肉の中に器具を入れるため通常の歯石除去よりも痛みを感じることがあります。
- 歯のすき間に付着していた歯石が除去されることで、歯のすき間が目立つことがあります。
- 処置後、歯肉から出血することがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- 処置後1~2日、何もしなくても痛みが出ることがあります。また噛んだときや歯を磨くときも痛みが出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- 処置後、しばらく知覚過敏の症状が出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- 処置後、歯肉の退縮を引き起こすことがあります。
●フッ素塗布にともなう一般的なリスク・副作用
- 保険診療となるのは、基本的には13歳未満で、虫歯予防の指導を継続的に受けているにもかかわらず虫歯の多い子どもに限られます。健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
- 効果が永続的ではないので、年に数回フッ素を塗布してもらう必要があります。
- フッ素塗布を必要以上に繰り返したり、歯科医院でのフッ素塗布のほかにフッ素配合の歯磨き剤などを多用すると、フッ素の過剰摂取になる可能性があります。
●シーラントにともなう一般的なリスク・副作用
- 保険診療となるのは、基本的には2~12歳の子どもで、初期の虫歯があると診断された乳歯か、生えたての永久歯に限ります。13歳以上の子どもや、健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
- 処置後少しずつはがれてくるので、効果は永続的ではありません。はがれてきたら、再度処置してもらう必要があります。
- シーラントの下で虫歯が進行していることがあり、虫歯の発見が遅れる可能性があるため、継続的な定期検診の受診が必要です。