歯のコラム column

子どもの手づかみ食べと姿勢について

こんにちは。
仙台市若林区新寺のほんま歯科の歯科衛生士のWです。
今日は、手づかみ食べや姿勢のお話をします。


当院には、ありがたいことで、小さなお子様から、ご高齢の方まで、さまざまな年齢層の患者さんが来院してくださっています。
その中で、1歳半以降のお子様とお母さんが来院されることがあります。
虫歯のチェックやフッ素の塗布も、もちろんしますが、当院では、ご飯の食べ方や姿勢もアドバイスさせて頂いております。
なぜなら、ご飯の食べ方や姿勢が、将来のお子さんの歯並びや噛み合わせに関係するからです。
この時期のお子さんは、離乳食から柔らかい通常食を食べていることがおおく、手づかみ食べをすすめています。
手づかみ食べというのは、食べ物(というよりは目の前のもの)に興味を持って、それを手で触れ、どんなものか、どんな形なのか、どんな柔らかさなのか、どんな温度なのかという事を感覚して、それから、においなども感じてそれを口元へ運んで口の中に入れていくという行動です。
それによって、食べ物の食べ方(噛み方や飲み込み方)、適切な一口量などを学んでいきます。
また手を使う事によって、巧緻性を学んでいくそうです。
巧緻性とは、手や指を巧みに動かして物に触れたり、掴んだりすることです。
また、乳幼児の自我が芽生えて自立していく一つの段階ともなるそうです。
ここで大切なポイントは、
「お子さん自身が、自分で一口サイズにかぶり付いて食べること」です!!
お母さんたちが、スプーンなどで、小さく分け与えてしまうと、お口の筋肉や歯が十分に使われないことで健全な発育ができません。
そうすることで、将来の歯並びや噛み合わせに影響してしまうのです。
歯並びがガタガタで悪くなるのは、歯が並ぶスペースがないためです。
これは、顎の運動不足=食事で噛む回数がすくないことで顎が広がらなかったということが原因になります。
もちろん、元々の顎の大きさや歯の大きさ、遺伝もあるので、顎の運動不足のみが原因ではありません。
そして野菜の甘味を感じてもらう事がすごく大事です。
離乳用も含めてベビーフードなどの甘さを知ってしまうと、味覚が育たずに、偏食になる子供が増えてしまうようです。

味覚の窓といって、食べるものの味を知覚してしっかりと覚える時期があるようです。
10倍粥などのお米の甘さを教えるのは10か月を過ぎたころからにした方が良いそうです。
お砂糖の甘さを覚えてしまうとそれが味覚の基準になってしまいますね。

子どもの手づかみ食べと姿勢について

食べる時の姿勢もポイントのひとつです。
乳児期に、お子さんがハイハイしたり、その前に這いずり(ほふく前進のような感じ)をする時期にそれをしっかりすることで首を持ち上げたり、腕で突っ張る力が育ちます。
それによって、物を食べるときに使う筋肉が育成されるということです。
ハイハイをあまりさせなかったり、ベビーソファに座らせてしまったりすると、ハイハイでの筋肉を育てるという事が不十分になってしまう事で、お食事をするための筋肉が育たない可能性があるようです。
ベビーソファについては、商品によっては、赤ちゃんの姿勢がとても窮屈になり、呼吸をしにくくなるようなものもあるようなので、注意が必要です。
背中が丸まって正しい姿勢が保たれないので、バンボのような柔らかいベビーソファは、食事中のお子さんには適さないのでは? と、様々な歯科医院が注意喚起しています。
たくさんの商品がありますが、背もたれがしっかりお子さんの背中と合っていて姿勢を保つことができ、足の裏がしっかりつく足置きがあるチェアがおすすめです。
お子さんの、将来の良い歯並びや噛み合わせにするためには、こういった日常生活の中に、たくさんのヒントが隠れています。
ほんま歯科では、健全で健やかな発育はもちろん、歯並びもサポートさせて頂きます。
さて、今回は手づかみ食べや姿勢のお話をしました。
次回のブログもお楽しみに!!

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